2018-02-02
RIZEのドラマーであり、役者としても活躍する金子ノブアキのドキュメンタリーを放映
ロックバンドRIZEのドラマーであり、俳優としても活躍するなど、幅広い分野で才能を発揮している金子ノブアキの姿に迫るドキュメンタリー番組が、2月21日(水)夜9時よりWOWOWで放送される。彼はどのような想いを抱きながら歩み続けてきたのだろうか? 独自の表現活動の背景にある精神性を語ってもらった。
――半生に迫るドキュメンタリー番組が放送されますが、どのようなことを感じています?
「本当にありがたいことです。僕は多面的な活動をしてきたので、点が線になる感じになったらいいなと思っています。そして、僕を取り巻くコミュニティ、カルチャー、様々なシーンの背景も伝わって、いろんなことに関心を持って頂けるきっかけにもなったらいいですね」
――俳優、ミュージシャン、ソロアーティスト、音楽プロデューサー、音楽監督など、とても幅広い活動をしていますけど、出発点は子役としての演技のお仕事ですよね?
「はい。活動歴で言うと、そこが一番長いです。子供でしたし、大人に怒られながらでしたね(笑)。『ポンキッキーズ』にも出ていましたけど、あの番組ではスチャダラパーのBoseくん、電気グルーヴのピエール瀧さんとかとも一緒だったので、かっこいい大人を見ながら歩んでこられたというのは、僕にとって大きかったです。そういえば、僕は当時からバスケットボールが大好きで、NBAの話でBoseくんと盛り上がっていたんです。WOWOWでNBAの番組に出させて頂くようになったのも、Boseくんの紹介でした。すべてのことは人の縁で繋がっていて、今の僕になっているということですね。あと、テクノロジーの変化っていうのも、僕にとって大きかった気がします。この20年くらいって音楽の録音技術に関しても、ものすごい変化があったから。そういうことによっても、僕がこのペースで動けるようになった面があるんです。昔からいろんなことをやりたい気持ちがあったけど、“今はバンドをやりたいから、そっちに専念しないと"というのがあって。でも、今はいろんな活動をすることが物理的な面で可能になってきたんですよね。そういうものに支えられつつ誰かに誘われたり、僕が誰かを誘ったりしながら活動するようになっています。“やりたいことをやってるだけ"って言うと乱暴だけど、僕にとってその感覚がすごく大きいです。enra(音楽監督を務めたパフォーミング・アーツ・カンパニーenra)や、齊藤工くんの映画『blank13』のサウンドトラックもそうですし」
――「シシド・カフカ×金子ノブアキ」名義の「zamza」のように、他のアーティストのプロデュースを手掛けるというのも、広がっている可能性の1つですね。
「はい。カフカちゃんの現場は面白かったですよ。オファーする作家のキャラを全開で出して、彼女自身が染まっていくスタイルなんです。音楽と映像の、すごくいい融合ができたと思っています。カフカちゃんとは、お互いにドラマーで、歌も歌って、演技の仕事もしているという共通項があるので、“最高にかっこいいMVを作って着地しましょう!"って言ってました。だから、映像もみなさんに観て頂きたいですね」
――バンド活動では、昨年の12月20日にRIZEとして初の日本武道館公演を行いましたが、いかがでした?
「他のバンドとかのサポートで武道館に立ったことは何度もあるんです。でも、RIZEとしてやる武道館がどういうものになるのか、なかなかイメージできなかったんですよね。でも、すごくいいライブができたと思います。お客さんからたくさん力を貰ったし、僕らからも何かしらの力を伝えられたのかなというのを、広い会場だったからこそ強く感じました。人が持っている波動、動物的だけど人間しか持っていないエネルギーっていうのが絶対にあって、それが集まって1つの方角に向かった時は、奇跡のような空間が生まれるんです。だから武道館は想像していた以上に感動しました」
――当日のエピソードは何かあります?
「最前列に、デビューした頃に来ていたお客さんがいたんですよ。おそらく15、16年ぶりくらいに現場に来てくれて。アンコールで前に出た時に見つけて、お互いに“俺! 俺!"“お前か!"ってなりました(笑)」
――(笑)。新宿ロフト20周年のイベントで97年に金子さんがJESSEさんと武道館で一緒に演奏したのがRIZE結成のきっかけなんですよね?
「そうなんです。当時、僕の弟のKenKenは小学生(笑)。人生って、わからないもんですね。バンドっていろんな時期がありますし、僕らもそうだったんですけど、今もこうして活動できていて、みんなに祝福してもらった武道館でした。今回のドキュメンタリー番組は、“武道館以降"っていうものも見えてくる番組になるかもしれないですね」
――“武道館以降"に関しては、ご自身としてはどういうものが見えてきています?
「JESSEはThe BONEZがあったり、サポートギターのRioちゃんも、ベースのKenKenも、それぞれの活動が活発な中、RIZEが20周年ということもあり、スタッフも含めたみんなが1年間を預けてくれたのが2017年なんです。僕も他のことはできないだろうなと思っていました。でも、マネージメントが頑張ってくれて、いい現場にたくさん入ることができたんですよ。『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』で小栗旬くんと再び戦えたり(笑)、『セシルのもくろみ』に出演できたり、『コートダジュールNo.10』で小林聡美さんと10数年ぶりにご一緒できたり。俳優業でも胸を張っていい仕事ができたと言える1年だったんです。昔はいろんなところを飛び回っていた感じだったんですけど、2017年を経てすべてが融け合ってきたというか、身体の準備ができてきたような感覚があるんですよね。だから、2018年以降は、そこからいろんなことが徐々に広がっていくような気がしています」
――ナレーションのお仕事をされる機会もありましたよね?
「はい。この間、中村屋のドキュメンタリー(『独占密着!中村屋ファミリー 勘九郎 父との約束&4歳と6歳の猛稽古 泣いて笑って300日』)のナレーションをさせて頂きました。中村勘九郎くんは、高校の同級生なんです。中村七之助くんは2個下。勘九郎くんの奥さんの前田愛ちゃんは、子役時代に共演して、そこからずっと仲がいいんですよね。あと、僕のドキュメンタリーと中村屋のドキュメンタリーは、実は監督が一緒なんです。これもすごいご縁ですよ。このナレーションは、RIZEの武道館の前日に収録したんですけど、新しい分野のこういう仕事ができたのも、今後の僕にとって大きいと思っています。“いろいろやってきたつもりだったけど、まだまだいろんな世界があるなあ"と感じました」
――『金子ノブアキ〜孤高の表現者〜』も、視聴者が“いろんな世界があるなあ"と感じるものになるのでは?
「そうだと思います。僕はいろんな人との縁で転がってきて、“誰とも違う人生だ"と、胸を張って言えるようになりました。“欲張っていろんな活動をしつつ、全部が自分のキャリアになっちゃった"っていう僕の人生を面白がって頂ければと思っています。そうやって生きてきて、隔離された水たまりに生息している生き物みたいになっちゃたんですよ。『孤高の表現者』っていうかっこいいタイトルですけど、山椒魚みたいな感じです(笑)。いろんな形の人生があることが、この番組を通じて伝わったら嬉しいです」
取材:田中大
■『金子ノブアキ~孤高の表現者~』
放送日:2月21日(水)夜9:00[WOWOWライブ]
【関連番組】
■『RIZE LIVE at 日本武道館 “RIZE IS BACK”』
放送日:2月21日(水)夜10:00[WOWOWライブ]
収録日/収録場所:2017年12月20日@東京・日本武道館
結成20周年を迎えたRIZEの全国ツアー“RIZE IS BACK”から、バンド史上初となる日本武道館での最終公演を楽曲ノーカット放送!
■『超絶ドラマチック!NBAバスケットボール』
「スーパーサタデーLIVE!ウォリアーズvsホークス」
放送日:3月3日(土)午前9:15[WOWOWライブ]
金子ノブアキ、ゲスト出演決定!
世界のスター選手が集う世界最高峰リーグNBA!WOWOWでは毎週4試合放送!!
【関連リンク】
RIZEのドラマーであり、役者としても活躍する金子ノブアキのドキュメンタリーを放映
RIZEまとめ
金子ノブアキまとめ
Fear, and Loathing in Las Vegas、アニメ『覇穹 封神演義』OP曲のMV公開
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