2018-05-01

シーズン到来! GWのフェスを賑わすロックバンド5選

“夏フェス”なんて言葉があるように、ひと昔前は夏季限定だったロックフェス。ここ数年でその数は全国に一気に増えて、もはや夏も冬も関係なく、全国で年中開催されておりますが。やっぱりフェスはTシャツ&短パン姿で汗かける、暑い季節こそがオンシーズン! 梅雨入り前のGWに開催されるフェスも増えてきますが、ここでは今年のGWに開催される(された)特徴的なフェスと出演バンドを紹介! すでに終了してしまったフェスもあるけど、ここで紹介した以外にもまだ間に合うフェスがたくさんあります。今からでも遅くない、GWはフェスに繰り出そう!!

■「ファイティングマン」(’88) /エレファントカシマシ

4月28日(土)と29日(日)に、宮城県 みちのく公園北地区 エコキャンプみちのくにて開催された『ARABAKI ROCK FEST.18』。01年夏に初開催され、今年で18回目となる老舗ロックフェス。独自の企画やここでしか観れない貴重なセッションも魅力的で、毎年必ず通うファンや強い思い入れを持つミュージシャンも多いこのフェス。今年は初日にストレイテナー20周年を記念したスペシャルライヴを企画。さらに2日目には“エレファントカシマシ THE FIGHTING MAN ~30years of Fight~”と名付けた、エレカシ30周年を記念したスペシャルライヴが行なわれた。仲井戸麗市、村越"HARR"Y弘明、田島貴男(ORIGINAL LOVE)など、豪華ゲストを招いてのお祭り騒ぎなんて、楽しいに決まってる! 観たかった!!

■「線香花火」(’01)/ガガガSP

4月28日(土)と29日(日・祝)に、神戸 みなとのもり公園など、3会場で行なわれた『COMING KOBE 2018』。阪神淡路大震災から10年目、05年に前身となる『GOING KOBE』がスタートし、今年で14回目となる“カミコベ”。このフェスの素晴らしいところは“阪神・淡路大震災の復興支援に対する被災地からの恩返し”として、入場料無料のチャリティーライヴというかたちで行なわれていること。無料で観れることもあり、初めてロックバンドのライヴを観る神戸の若者たちに多大な影響を与えていたり、「このフェスに出たい!」と若いバンドの目標にもなってるそう。今年、2日間の大トリを務めたのはフェスの立ち上げから関わり、このフェスとともに育ってきたと言っても過言ではない、14年連続大トリのガガガSP! 今、神戸には面白いバンドがたくさん育ってますが、ガガガSPがいなかったら現在のバンドシーンも無かったかも。絶対良いライヴだったに違いない、観たかった!

■「ピンクスパイダー」(’98) /hide with Spread Beaver

4月28日(土)と29日(日・祝)に、お台場野外特設会場J地区にて開催された『hide 20th memorial SUPER LIVE 「SPIRITS」』。hide没後20年となる今年。hideへの信頼、想い、リスペクトがあふれたミュージシャンが集結したこのフェス。hideの遺志やスピリッツを受け継ぎ、さまざまなかたちでhideへの想いを表現する出演者のステージや、hideへ変わらぬ愛を届け続けるファンの想いが最高の時間と空間を作り上げた2日日。中でも両日ともにトリを務めた、hide with Spread Beaverのステージは圧巻だった! その場にいるかのようにキラキラと輝きを放つスクリーンの中のhide、気持ちをたっぷり込めたバンドの圧倒的な演奏とパフォーマンス、そして空に届くほどの熱気を上げて、ともに歌い踊る会場中のオーディエンス。それぞれに様々な想いがあったろうが、その全てが一体となって最高にハッピーな空間を作り上げていたのが、何より素晴らしかった。観れて良かった!

■「PAiNT it BLACK」(’18)/BiSH

5月4日(金・祝)と5日(土・祝) に、万代シテイ、新潟LOTSなど、新潟市内の全11会場で開催される『NIIGATA RAINBOW ROCK 2018』。もともとは“新潟ロック見本市”として、“Niigata Rainbow ROCK Market”という名前で行なわれていたこのフェス。サーキット型ロックイベントとして、規模や出演者の数を拡大しながら、今もどんどん進化を続けている。今年、万代シティステージ(入場無料!)のトリを務めるのは、今年は全国フェスに引っ張りだこであろう、楽器を持たないパンクバンド・BiSH。県内外のロックファンはもちろん、普段はライヴハウスに行くことのない一般層や中高生にフェスの存在を知ってもらうのに、たくさん人の集まる複合施設での無料ライヴやBiSHのチョイスはばっちりだと思うし、全国にもっとこういうフェスが増えたら良いのにと思う。行ってみたい!

■「終わりのない歌」(’87)/ROGUE

5月3日(金・祝) と4日(土・祝) に、群馬・高崎アリーナで行なわれる『TAKASAKI ARENA LIVE FESTIVAL GBGB2018』。08年、不慮の事故に見舞われたROGUEの奥野敦士(Vo)が、13年にROGUEを再結成したこのフェス。6回目となる今年は高崎アリーナにて、2日間の開催と規模を拡大。群馬の有志が設立したLLP信誠会を中心に福祉の充実、バリアフリーの拡充を目的とし、収益が福祉車両の購入に充てられたり、ハンディキャップを持った方々にも制作に参加してもらうなど、フェスを通じて地元や福祉に具体的な支援ができるのも、このフェスの大きな意義。1987年にリリースされ、後に桜井和寿(Mr.Children)がカバーしたことで再び注目が集まったこの曲。群馬の素敵な夜に聴きたい! 聴きに行きます!!

TEXT/フジジュン

フジジュン プロフィール:1975年、長野県生まれ。『イカ天』の影響でロックに目覚めて、雑誌『宝島』を教科書に育った、ロックとお笑い好きのおもしろライター。オリコン株式会社や『インディーズマガジン』を経て、00年よりライター、編集者、デザイナー、ラジオDJ、漫画原作者として活動。12年に(株)FUJIJUN WORKSを立ち上げ、バカ社長(クレイジーSKB公認)に就任。メジャー、インディーズ問わず、邦楽ロックが得意分野だが、EBiDANなど若い男の子も大好き。笑いやバカの要素を含むバンドは大好物。



【関連リンク】
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