2017-12-12
大晦日が楽しみ! NHK「紅白歌合戦」注目の初出場歌手5組
1年が経つのは早いもので、もう2017年もお終い! 12月になり、街はイルミネーションで飾られ、忘年会だクリスマスだとイベント目白押しの年末に向けて、どこか浮足立った感がありますが。音楽ファンにとってのお楽しみのひとつは、大晦日の紅白歌合戦! 今年も11月16日に出場者が発表されましたが、10組の初出場組を中心に僕みたいなロックファンも大喜びのラインナップが目白押し! ということで、今回は初出場組の中から、個人的に注目している紅白歌合戦の出演者をピックアップ。歌唱曲はまだ発表されていないので、実際に歌う曲とは異なる場合があります、ご了承ください!
■「風と共に」(’17) /エレファントカシマシ
結成30周年にして、紅白初出場となったエレファントカシマシ。決して順風満帆でなかったバンドの歴史を振り返ったり、記者会見で「本当に夢でした。紅白歌合戦は日本の音楽の祭典の最高峰ですから」と喜びを語り、緊張からと思われる挙動不審ぶりを見せる宮本浩次(Vo&Gu)を見て、本当に良かったなと思わされた紅白出場。“大切なのは続けること”なんてよく言うが、続けたら結果が出るなんて保証はどこにもない。とは言え、結果が出ないなら続けるしか道はないわけで。バンドでも何でも今、まさに夢を追い続けている人にはエレカシの存在自体が希望となり、力になるはず。だって、「風と共に」はNHK『みんなのうた』に書き下ろした楽曲だけど、エレカシが『みんなのうた』を歌って紅白に出場する日が来るなんて、誰が想像しました!?
■「よー、そこの若いの」(’15) /竹原ピストル
1999年、フォークデュオ・野狐禅を結成。2009年よりソロ活動を開始した竹原ピストル。野狐禅時代から熱心な音楽ファンや関係者には、その突出した才能と強烈な個性を絶賛する人も多かったが、ヒットやセールスといったところとは無縁で、なかなか世に出ることのなかった。それでも一年のほとんどをライヴに費やし、全国各地でコツコツと歌い続けてきた結果、CMソングの起用や役者としての活躍もあって、40歳にして紅白初出場が決定! 圧倒的な説得力を持つ、彼の人間味にあふれたメッセージや歌声がより多くの人に届くことが本当に嬉しい!! アマチュア時代、北海道で世話になっていたフォーク小屋の店長に「武道館でライヴする時には招待します」と告げて上京したという、いい話を聞いたことがあるが。店長も紅白出場をさぞ喜んでくれていることでしょう。
■「明日も」(’17)/SHISHAMO
2010年結成。高校在学中に音楽関係者の目にとまり、高校卒業後に本格活動開始。昨年1月には日本武道館ワンマンを成功させ、デビュー4年目にして紅白初出場を決定した。10代を中心とするファンに圧倒的な支持を受ける彼女らの魅力は、ずばり飾りのない言葉で歌う本音とそれをぶっ飛ばす痛快なロックンロール。青春パンクブームと呼ばれる時代もあったが、いつの時代もキッズを悩ませるのは自分自身の心。友達にも言えない悩みや本音、抑えられない憤り、言葉にできない心のモヤモヤをロックンロールでぶっ飛ばしてくれる彼女らに、キッズが心酔するのはすごく納得。「明日も」はCMソングに起用され、その名を全国区へ広めたヒット曲。良いことばかりじゃないからさ、痛くて泣きたい時もあるけど、年末は紅白で僕のヒーローに会えるから! 紅白で歌うSHISHAMOに自分重ねて、明日も頑張ろう!
■「やってみよう」(’17)/WANIMA
前身バンドを経て、2010年結成。ライヴハウスを中心とした活動を続け、2015年には数多くの大型フェスに出演。2016年、シングル「JUICE UP!!」収録の「ともに」がCMソングに起用されたのをきっかけに、その名を全国区へと広めた。チャーミングなキャラクターから鳴らされる、前のめりなほどパワフルなパンクサウンドと、キャッチーなメロディーに乗せた真っ直ぐなメッセージはキッズの心を掴んで離さない。ロックバンドが活動や表現の規制を嫌がり、メディアへの過度の露出を拒んでたのも今は昔。「『ミュージックステーション』に出て、もっと多くの人に聴いてほしい。つうか、売れたい!」というのが、今のバンドマンの本音。ライヴハウスから飛び出した僕らのリアルヒーローは覚悟を持って大衆を背負い、「やってみよう」とロックバンドの新しい時代を築いてくれるはず。
■「佐渡の夕笛」(’17)/丘みどり
2005年、「おけさ渡り鳥」でデビュー。演歌歌手なのにへそ出しやミニスカートといった露出の多い衣装を強要され、困惑しながら活動していたと新人時代を語る彼女。苦節10年、レコード会社の移籍をきっかけに“美人演歌歌手”として注目が集まり、今年、ついに紅白初出場! 浪花節じゃないけれど、「天国の母との約束がようやく果たせる」とか聞くと、「良かったね、頑張ったね」と応援したくなっちゃうじゃないですか。個人的には“三山スパイク”なる大技も持つ、けん玉パフォーマンスと演歌をミクスチャーした、けん玉演歌の三山ひろしにも注目しているのだが。“演歌”という日本の宝を消滅させないためにも、次世代へ受け継ぐ若き演歌スターにはぜひとも頑張ってほしい! だって、このまま演歌がなくなっちゃったら、自分たちがジジイになった時、何聴けばいいの!? あと余談だが、今年の紅白には桑田佳祐の出演を熱望。NHK『SONGS』で披露した『ひよっこ』のみね子こと有村架純ちゃんらとの「若い広場」の共演は最高でした。あの興奮をもう1度!
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