2018-05-18

Amelie、主催イベント『鐘フェス』の誕生秘話&出演バンドの魅力を語る

2018年6月16日(土)、Amelieが地元越谷でサーキット・イベント『鐘フェス2018 ~君が為に越谷で鳴らす~』を開催する。越谷EASYGOINGSと越谷ABBEY ROADの2会場、Amelieを含め全15バンドが出演するこのイベントをプッシュすべく、DI:GA ONLINEでは短期集中連載企画で「Amelieが『鐘フェス』を語る」特集をお届けします。

1回目は『鐘フェス』開催そのものについての話やホームグラウンドである越谷EASYGOINGSの話や5月30日リリースのニュー・アルバム『ビューティフルライフ』をテーマに。2回目以降は『鐘フェス』全出演アーティストをAmelieが紹介していくので、併せてチェックしてほしい。

──『鐘フェス』開催に至った経緯から教えてください。

mick(Vo&Gu&Pf):地元でなんかやりたいね、っていうのはあったんですよね。

直人(Gu&Cho):何年も前から、地元で何かそういう自分たち発信のお祭り的なものをやりたいな、っていう話はしていて。で、最近地元でも、ライブハウスでサーキット・イベントが開催されたりしていて。街としてもだんだん下地ができて来て、ライブハウス同士の交流とかもできてきたので、今ならできるかな、っていうので。
今、地元でがんばってるバンドで、AzamiとKOTORIがいるんですけど。同じ越谷で、その2バンドとの3マンも一回やったんで。「次何やるかね?」「じゃあサーキットをやろう」と。

あっきー(Ba&Cho):それで、前回の僕らのツアーに出てもらったバンドに声をかけて。あと、自分たちのいるレーベルからも2バンド。全部ゆかりのあるバンドです。

直人:あくまで自分たちの力で成功させたい、っていうのはあるんで。自分たちと近しい、今これから行くぞ、これから一緒にがんばっていこうぜっていうバンドが集まります。

mick:ほんとに、今うちらが戦ってるシーンのオールスターズ大集合、みたいな感じになりました。

直人:Amelieって、けっこう対バンが幅広いんですよ。J-POPのジャンルだったり、メロコアのバンドだったり。けっこうあるじゃないですか、バンド主催のサーキット・イベントって。そういうのをやれてるバンド、うらやましいなってずっと思ってたんで、今回イベントを打てることになって、今回集まったバンドたちを見て、「ああ、俺らしか打てないイベントになってるな」って。だから、非常に楽しみですね。

──「『鐘フェス』ってタイトルは何?」という方のために、説明していただいていいですか?

mick:「君が為に鐘は鳴る」っていう、Amelieの、シングルにもなっている曲から「鐘」を取って。で、自分たちの楽曲もそうだし、ライブのスタンスも、なんか上からものを言うとかじゃなくて、背中を押すとか、手をつないで一緒に行こうよ、みたいな感じなので。

あっきー:それで、お客さんが自分で鐘を鳴らすようなフェスになるように、ということで、『鐘フェス』と命名して。

直人:始まりの鐘、っていう。大きいことでも小さいことでもいいと思うんですけど、何かを始めるきっかけになるようなイベントにしたいと思って。

mick:「俺らもやるから、やろうぜ」みたいな。

直人:自分で鳴らすもよし、観に行ったバンドに鳴らされるのもよしだと思うんですけど、始まりのきっかけになる、そういういい1日が作れたらな、っていう。

あっきー:我ながらいいタイトルだと思います(笑)。『君が為に越谷で鳴らす』っていうサブタイトルも含めて。

──地元の越谷という場所について、教えていただけますか。

直人:僕ら的な思い入れとしては、まず、メンバーそれぞれが出会った場所なんで。全員バラバラのバンドでやっていたところから、越谷で出会って、Amelieっていうバンドになった、結成のきっかけの場所。越谷EASY GOINGSっていうライブハウスで──。

あっきー:もともと対バンしてて、各々のバンドで。

直人:最初は、僕のバンドとあっきーのバンドがよく対バンしていて。

mick:私は高校生で、それをよく観に行っていて。で、自分が出るようになってからは、バイトない日はEASY GOINGSに行くぐらいの感じで、超入り浸ってたんですよ。

直人:っていうふうに、お客さんだった子が、弾き語りを始めて。で、そのうちバンドもやり始めて、3バンドが対バンする機会もたまにあって。そこに他の地方からツアー・バンドとして来る怖い先輩が、アサケンさんのやってたバンドだったんです。で、それぞれが解散したり活動休止したりする中で、mickとあっきーが一緒にやり始めて、アサケンさんも入って。
その3人のAmelieと僕のやってたバンドで、地元のライバルみたいな感じで対バンしてたんですけど、その僕のバンドが止まった流れで、Amelieに入って……だから全部越谷で回ってるというか。

あっきー:でも、最初、バンドやろうってmickを誘ったら、断られたんですよ。

mick:すごい軽い感じで「一緒にやろうよ!」って言われたんで、「イヤです!」って。

あっきー:それで、俺以外の人とバンドを始めたんですけど、それがうまくいかなくて。それで一緒に始めて、アサケンさんが入って──。

アサケン(Dr,Cho):でも俺、mixiのメン募で入ったんですけどね(笑)。

あっきー:そう、前に対バンした時は話したりとかはなかったんですけど、俺は憶えていて。その応募を見て「あ、あの人だ!決定だ!」って。で、最後に直人さんが入ったんですね。

直人:EASY GOINGS、この5月で14周年なんですけど、 僕らより前は、地元でずっとやってるバンドが多くて。CDを流通させて、越谷から出て行って、っていうバンドがいなかったんですよ。で、僕がEASY GOINGSにブッキングで入って、高校生バンドのイベントとか組んだりして、徐々に若手のバンドもいっぱい出てくれるようになって。越谷のバンドだけのコンピレーションCDを作ったりしていて。
それで、僕らがいろんなところでライブやって、渋谷クアトロでワンマンとかもできるようになったんで、今度は自分たちで、地元に何か持ち帰ろうっていうので、こういうイベントをやろうという。

──各地のライブハウスを回ってみたからわかった、EASY GOINGSのいいところってなんでしょう?

アサケン:照明がめっちゃいい。

直人:そう、設備がいいんです。

あっきー:あとキャパがでかいんですよね。300人くらい入る。

直人:地方にしてはちょっと大きくて。だから、越谷出身でワンマンを打ってソールドアウトしたバンドも、うちが初めてで。逆に言うと、人気があるバンドが来るにはすごくいいハコなんですけど、どうしても東京に近すぎるので、あんまり来てくれない(笑)。

あっきー:あと、人柄もいいですね、ライブハウスのスタッフとか。もう付き合いも長いし、僕らが帰ると「おかえり」って言ってくれる。

直人:だから、徐々に都内にも行くようになるんですけど、EASY GOINGSでのライブも続けてたし。やっぱり、地元でいっぱいの人をひっぱって行けるようなバンドになれないようじゃ、都内でやったところでタカが知れてるな、っていうのは思っていて。越谷でやって、自信が持てるところまでやってから東京へ行った、っていうのはありますね。

あっきー:ちょっと自分のなかで、音楽をやるにあたって反骨精神というか、アンチ東京みたいなのもあるんで(笑)。地元を背負ってやるっていうのがかっこいい、と、僕の中では思っちゃってるので。このまま行けるところまで行きたいなと。

──『鐘フェス』に先駆けて、ニュー・アルバム『ビューティフルライフ』がリリースされますけれども。

mick:はい。今まで何枚かCDを出させてもらって来て、毎度毎度「Amelieのベストを更新したよ」って言える作品を出せて来てたので、そこを超えなきゃね、と思っていて。で、ちゃんとまた新たなAmelieベストができたなと思っています。

あっきー:今までも、いろんな楽曲がある、カラフルだっていうのが僕らのいちばん大きな武器だと思って来たんですけど、今回さらに色が増えたというか。広がりつつ、芯が太くなったというか。

直人:広がったけど、バラバラに聴こえる内容ではないっていうか。自分たちのやりたいことを詰め込んでいたら、気がついたらそういう広がったアルバムになっていたっていう感じなんですけど、ただ、1曲1曲は鋭くしたつもりです。どの曲がリード曲になっても恥ずかしくない、ベスト盤みたいなアルバムをちゃんと作れたな、って思います。

撮影:兵庫慎司
取材:西角郁哉

【ライブ情報】
『Amelie 鐘フェス 2018 ~君が為に越谷で鳴らす~』
6月16日(土) 埼玉・越谷EASYGOINGS/越谷 ABBEY ROAD
<出演>
あいくれ/ank/KAKASHI/Cloque./the quiet room/Shout it Out/titilulu/Hump Back/ポタリ/POT/マカロニえんぴつ/リアクション ザ ブッタ/and more!!
<チケット>
スタンディング ¥3,500(税込)
■チケット情報はこちら
http://bit.ly/2K6YgR8



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