2024-03-18
求め続けてきた景色が今、目の前に広がっていた。Empress、「Rainリリース記念~Be with hopeful Rain~」公演レポート!!!!
最新シングル『Rain』を手に、Empressは新体制として初になるワンマン公演「Rainリリース記念~Be with hopeful Rain~」を2月17日(土)に吉祥寺CRESCENDOで行った。この日は、Empressの全楽曲を披露。さらにパートチェンジ演奏や、楽器陣のソロコーナーも用意。ゲストに後輩バンドのSiriusを迎えて行った当日の公演の模様をお伝えしたい。
ここから新たな道を歩みだす。その強い意志を胸に、一人一人が舞台へ。その姿へフロア中から送られた熱い拍手とエール。Empressのワンマン公演は『Restart』からスタート。大きく手を振り歌うLeAの姿へ向け、場内中の人たちも共に手を振れば、一緒に心の中で「Restart~君へ贈る歌~」とシンガロング。早くもこの場には、気持ちと気持ちを強く結び合う景色が生まれていた。
この日のライブは、さまざまな時代を巡るように進んでいく。激しく、エモーショナルな演奏に乗せた『one day』が飛びだすのに合わせてフロア中から絶叫した熱い声が飛び交えば、大勢の人たちが激しく身体を折り畳む。いろんな時代の景色が頭の中を駆けめぐる。でも、何時の時期の楽曲だろうと、今の4人の歌と音の服を身につけた音楽は、この4人だからこそ描き出せる眩しく強烈な色を放っていた。
力強いバスドラムを蹴る音を合図に、楽曲は激しくも艶やかな様を見せだした。1曲ごとにEmpressは、さまざまな心模様や音の色を描きだす。『花蝶風月』で見せた妖艶で、雅な音の風に心が嬉しく騒ぎだす。艶やかな歌声に酔いながらも、存在感を放つ鋭利な音の数々に刺激を覚える。後半には、場内中の人たちが声を上げる場面も誕生。4人の作りだす一つ一つの音景色が、いろんな感情の色に変えながら心を揺さぶり続ける。
そこからの爽やかな、甘い青春模様を映し出す『きみと空』への流れがエモい。今の大人な香りを放つメンバーたちが、淡い青春の思いを歌い奏でるのも新鮮だ。どんな思いも、その物語に似合う景色として映しだす。それが今のEmpressの魅力なのかも知れない。いや、きっとそうだ。LeAに向けて咲いたたくさんの手のエールが、眩しく見えていた。
少女だった頃の淡い恋心を取り戻すように、LeAは言葉のひと言ひと言へ想いを込めながら『ラストシーン』を歌っていた。LeAが、メンバーたちが描きだす哀愁を覚える青春の景色が、心に懐かしくも痛い思いを蘇らせる。でも、今はその痛みにさえ心地よさを覚える。大勢の人たちが掲げた手を下ろすことなく、あの頃の思いへ気持ちを馳せていた。
ふたたびここから熱狂と絶叫の飛び交う景色を描きだそうと、Empressは『Rebuild』を通してあらん限りの情熱をぶつけだす。観客たちと対峙するように沸き立つ熱情を突きつける4人の姿に触れ、場内中の人たちが気持ちを熱く奮い立てる。大勢の人たちが身体を折り畳み、拳を突き上げ、心の叫びを荒ぶる声とクラップに乗せてぶつけていた。さぁみんな、自分の中の限界を超える勢いで叫びまくれ!!!!
「まわせー!!」の声を合図に、LeAが、場内中の人たちが『ビターブレンド』に合わせ、手にしたタオルを頭上高く掲げ、くるくると振り回しだす。とても華やかな景色だ。でも、この熱を誰もが求めていた。もっともっと、気持ちを激しく掻きむしる熱い風を一緒に作りあげようじゃないか!!!!場内中にタオルの舞い躍る景色が最高だ!!!!
次のブロックで魅せたのが、いおり(Dr)とマリー(B)によるセッション演奏。マリーのスラップの演奏を軸に、そこへタイトでリズミカルないおりのドラム演奏が寄り添い、跳ねた強烈なメロ&リズムを打ち出す。場内中の人たちも、2人や、それぞれのソロ演奏に向け、熱い声を張り上げてエールを送り続ける。跳ねた演奏をかけあう2人の姿に触れ、胸が嬉しく騒ぎだす。「Oi!Oi!」と止むことなき叫び声が、観客たちの興奮の様を物語っていた。リズム隊の演奏へ、今度はみつき(G)も加わりだす。みつきのギターは、細かい旋律を次々と刻みながら観客たちの感情へさらに興奮というエナジーを注ぎ込んでいった。
ここからは、パートチェンジのコーナーへ。いおり(Vo)・マリー(G)・LeA(B)・みつき(Dr)の編成で届けたのが、Empressの始まりを告げた曲の『渚』。それぞれが、各パートの楽器を初めて担当。演奏に不安がる3人とは裏腹に、ヴォーカルのいおりは無邪気にはしゃいでいた。
同期の音を背景に、演奏がスタート。それぞれのプレイの拙さはご愛嬌。むしろ必死に。でも、笑顔で演奏を楽しんでいた姿に触れ、フロア中からも4人に向けて熱いエールが飛び交う。ヴォーカルを担ったいおりは、振り上げた拳を観客たちと交わすなど本当に歌うことを楽しんでいた。むしろ、その姿へみんなが導かれるように、3人も、観客たちも演奏を楽しんでいた。
FullMooNのメンバーによる、ジャンケン大会によるプレゼントコーナーを挟み、ライブは後半戦へ。
着替えを終えたメンバーたち。後半のライブの冒頭を飾ったのが、最新シングルの表題曲『Rain』。演奏が始まるのと同時に、LeAの振り上げる拳に合わせ、場内中から野太い声と拳が突き上がる。今まで以上に荒ぶる雄々しき様に身を染めあげたLeAに向け、フロア中の人たちが身体を激しく折り畳み、荒らげた声を上げ、沸き立つ思いをぶつけだす。胸を揺さぶる歌系の楽曲ながら、激しいその演奏は、魂を熱く奮えさす。騒がずにいれない。沸き立つこの情熱を、4人にぶつけなきゃ、ここに似合う景色は生まれない。
止まることなくどころか、さらに激しさと速度を上げるように『カタルシス』が飛びだした。これまで以上に大きな声が飛び交う場内。メンバーたちも挑む姿勢で、満員の観客たちと熱い思いをガチンコでぶつけあう。熱情と熱情を交わす中から生まれる、熱狂という火花。このバチバチとした関係が、気持ちをずーっと奮い立てていた。
エモーショナルなドラマを描くように、Empressは『運命』を演奏。場内中の人たちが激しく身体を小刻みに揺らし、熱情した思いを見せていた。その様へ、さらに熱い刺激を降り注ぐように、今にも舞台から飛び下りんばかりの姿で歌い煽るLeA。演奏陣も、攻撃的かつエモーショナルな演奏を描きだし、観客たちから次々と理性を奪い去っていった。
「心を込めて熱く歌っていく」。高らかに歌いあげるLeAの歌声から幕を開けたのが、『Days』。この曲も、活動初期からずっと育み続けてきた楽曲だ。でも、歌い手が変わることで、楽曲自体に、以前とは異なる色や深みが生まれる。LeAの、今のEmpressの歌い奏でる『Days』には深みを覚える。より歌や演奏に説得力を増した?!今のメンバー一人一人が持つ色が濃いからこそ、その濃さが、淡い楽曲へ深い色を与えていた。
同じく『ハルジオン』にも、今のメンバーたちだからこその深みを覚えるのは、この4人が楽曲の持つ本質をしっかりとつかんだうえで、その感情に似合う色を歌声や演奏にして届けているからだ。みつきのクリーントーンのギターの揺れる旋律に合わせ、場内のあちこちで身体を揺らし、折り畳む様が見えていたのも印象的だった。
昨年の9月18日より現体制へ。翌日で5ヶ月が経つことを、LeAが笑顔で報告していた。そのうえで次に届けたのが、この日が初披露になる新曲の『Brand new stage』。スケール大きな、でも気持ちをアゲるエモい歌系ナンバーだ。スタジアムロック的な雄々しき存在感を放ちながらも、一緒に口ずさみたくなる美メロな表情を持った、親しみ覚える楽曲だ。この日が初披露にも関わらず、観客たちも最初からノリをつかみ、腕を振り上げ、ときに声を張り上げ、共に一体化した様を作りあげていた。大きな会場で一緒にシンガロングしたくなる、本当にエモい楽曲だ。
いおりのドラムビートを合図に、さらに熱狂と熱情した思いを酌み交わそうと、Empressは『ナイトメア』を演奏。この曲でも彼女たちは、親しみある。でも、挑む姿勢を忘れることなく観客たちにエモい衝撃を突きつけた。場内のあちこちで、ヘドバンに興じる様や拳を突き上げる景色が広がる。唸る演奏に合わせ、ときに隣の人の肩に手を当て、観客たちが身体を大きく揺さぶる景色も胸アツだ。
「もっともっとかかってこいよ」と叫ぶLeA。ライブの終盤に彼女たちが突きつけたのが『MY GAME』。みつきとマリーがお立ち台に上がり、観客たちを挑発し続ける。LeAと観客たちが、沸き立つ感情の牙を荒々しく剥き出して戦わせあう。少しの遠慮もここには必要ない。気持ちが奮い立つなら、思いきり舞台の上へぶつければいい。燃え盛る魂と魂をガチンコでぶつけあう様が、ここには生まれていた。
最後を飾ったのが。いや、最後に観客たちの感情へ更に熱を注ぎ込んだのが、歌系青春エモロックチューンの『Believe in the way』。サビ歌では、飛び跳ねながら歌うLeAと一緒に飛び跳ねる人たちも大勢誕生。LeAと一緒に歌う人から、熱く声を張り上げる人、手にしたタオルを振りまわす人、必死に飛び跳ねる人、いろんな人たちが「僕らは一つ」になりながら、心奮いたつままに騒いでいた。一緒に飛び跳ね、ここに生み出した景色を、みんなで次の物語へ繋げるようにはしゃいでいた。床を揺らす勢いで気持ちを一つに騒ぐ景色が、熱い様として瞼に焼きついた。
「歌えー」の声を合図にアンコールで飛び出したのが、メンバーと観客たちが共に声を張り上げて歌った、Empress流のシンガロング青春パンクナンバーの『BEST LIFE』。この曲に合わせ、みんなが気持ちを一つに声を張り上げて歌えば、メンバーたちと一緒に力強く飛び跳ねる。フロアでは楽しくツーステップに興じる様や、手にしたタオルを振りあげる姿も誕生。誰もが『BESTLIFE』に合わせ、童心に戻り、無邪気にはしゃいでいた。場内中の人たちが、メンバーらと一緒に「WOW WOW WOW」とずっとずっと歌声を上げながら飛び跳ねれば、互いに伸ばした手を強く結びあう。その姿が、とても胸に熱かった。
最後にメンバーそれぞれが想いを語っていた。その中でも、みつきの語った「いろいろ困難を乗り越えて5年目を迎えました。わたしはEmpressでやりたいことがまだまだいっぱいあるんですよ。夢だって、いっぱいある。だからこの4人で、これからはいろんな夢を叶えていきたいと思っていますし、形に残したいなと思ってます。シングルの『Rain』を出したことは、今のEmpressの活動にとっては序章にすぎないです。だからみなさんもEmpressを見続けていれば、いろいろ見える景色があるので、これからもついてきてください」の言葉へ、ますますEmpressの未来が楽しみになった。
最後にEmpressが届けたのが、『渚』なのが嬉しい。涙声で歌うLeA、彼女へ背中あわせで寄り添うマリー。4人へ思いを届けるように、フロアのあちこちで観客たちが飛び跳ねれば、一緒に歌っていた。一人一人がEmpressのメンバーとなり、最高の景色をここに作りあげていた。Empressを立ち上げたみつきが、ずーっと求め続けてきた景色が、目の前に広がっていた。お立ち台の上で、ギターソロを弾きながら満面の笑みを浮かべていた、みつきの表情が忘れられない。最後も、LeAと一緒にたくさんの人たちが大きく手を振り、この景色を、また明日へと繋げていった。
TEXT:長澤智典
Empress new single 「 Rain 」 MV FULL
●リリース情報
Empress「Rain」
発売日:2024年2月14日
発売元:Zillion mode production
品番:ZMR-032
価格:1,650円(税込)
1. Rain
2. 花蝶風月
3. Believe in the way
Empress Twitter
https://twitter.com/Empress_tw
ジリオンモードプロダクション Web
https://www.zillionmode.com/
セットリスト
『Restart』
『one day』
『花蝶風月』
『きみと空』
『ラストシーン』
『Rebuild』
『ビターブレンド』
ドラム&ベース・リズムセッション
ギターソロ
パートチェンジ 『渚』いおり(Vo)・マリー(G)・LeA(B)・みつき(Dr)
FullMooN登場→プレゼントコーナー(ジャンケン大会)プレゼントコーナー
『Rain』
『カタルシス』
『運命』
『Days』
『ハルジオン』
『Brand new stage』
『ナイトメア』
『MY GAME』
『Believe in the way』
-ENCORE-
『BEST LIFE』
『渚』
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Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
気持ち悪すぎ。犯罪者