2024-02-14
Empress インタビュー
私たち自身が今、未知の世界へ飛び込み続けている日々。ほんと、今しか見れない、今しか作れないEmpressの持つ温度感をぜひ味わってほしいし、その熱い温度を一緒に作りあげたいです。
メンバーが変わることで停滞してしまうのか、躍進のための進化にしてゆくのか…。昨年9月、EmpressにLeA(Vo)とマリー(B)が新たに加入した。2人とも3代目になる。バンドは、2019年7月に始動。4年強の歩みの中、ヴォーカルとベースだけが変わり続けてきた。正直、それが躍進にはまだ変わっていない。でも、バンドのポテンシャルを高めるうえで、それが進化へ繋がっているのは間違いない。
バレンタインデー当日に当たる2月14日(水)、Empressはビターな刺激を持った最新シングル『Rain』を発売する。現在のメンバーとしては、第一弾作品になる。収録した『Rain』『花蝶風月』『Believe in the way』は、以前からライブで鍛え上げてきた曲たち。それらを、新たな体制でブラッシュアップ。2月17日(土)には吉祥寺CRESCENDOで、『Rainリリース記念ワンマン ~Be with hopeful Rain~』と題したワンマン公演も行う(ゲストでSiriusも参加)。この日は、Empressの持ち歌を全曲披露。さらに、現体制として初の新曲の演奏や、メンバーのパートチェンジ演奏、女帝たちの私物プレゼントコーナーを用意。他にも、会場に足を運んだ人たちだけが楽しめるシークレットな企画も用意している。
ここからは、Empressのメンバーたちのインタビューを通し、最新シングル『Rain』やワンマン公演に込めた4人の思いをお伝えしよう。
「ヴォーカルの卒業が決まってるんだけど、新しいヴォーカリストとしてどう?」「やりたいです」「じゃあ、決まりだね」と、即決していました(笑)。
──まずは、LeAさんとマリーさんとの出会いから教えてください。
みつき 2人とも初ライブは9月18日だから、みなさんへ新体制をお披露目する形で2人ともスタートしています。多少の差はあれ、前のヴォーカルとベースが同じ時期に卒業の決断を下したことで、とにかくバンドの動きを止めたくはなかったから、すぐに水面下でメンバー探しに動きだしました。それが、昨年の夏時期のこと。LeAは、Empressが所属しているZillionmode ProductionのWebを観て応募をしてきた人。彼女は、みずから事務所へ飛び込んできました。
LeA 当時のわたしは「歌える場所」を探そうと、いろんな事務所さんの情報をネット上で探していました。いろいろ見ていく中、一番ピンときたのがZillionmode Production。わたしは何事も直感で動けば、その直感を信じています。わたしの感覚の針が「絶対に、ここ」と強く振れたことから、これまでの経歴や強い思いを書いた自己紹介文を今の事務所へ送りました。
みつき 当時は、前ヴォーカルのAgehaの卒業を発表する前だったから、Empressがメンバー募集をしているからと応募したのではなく、純粋にZillionmode Productionに所属したくて彼女は連絡してきました。まさにタイミングよく応募してきたことや、LeAの送ってきた自己紹介文を読んだ社長が、書いてあった熱意ある思いに強く惹かれたことで、わたしといおりに「水色のワンピースを着たこういう子から連絡がきたんだけど、一度会ってみようか」と伝えてきました。私たちもLeAの熱意に気持ちが動かされ、「この子をメンバーに加えましょう」と決め、最初から口説き落とす気持ちで初顔合わせをしました。
最初に出会ったのは、わたしと社長の2人でした。当時は、LeAの人間性も表現力もわからなければ、彼女もEmpressの曲を一切聞いたことのない状態。なのに、「ヴォーカルの卒業が決まってるんだけど、新しいヴォーカリストとしてどう?」「やりたいです」「じゃあ、決まりだね」と、即決していました(笑)。
LeA もちろん、Webを見たときにEmpressの存在は認知していましたけど。でも、正直音源も映像も何も見てない状態でした。でも私自身、とにかく歌いたい気持ちが強く、「得意の直感も働きつつ、歌える場所があるのなら」と即決しました。
それ以前のわたしは、アルバイト生活もしつつ、モデルとしての活動を行っていました。ただし、自分の中にモデルへ一生を費やすイメージを持てなかったこと。歌を歌えない生活が苦痛だったし、「歌えてない人生なんて生きる意味がない」くらいに気持ちが高まれば、自分の人生から歌を一生切り離したくなかった。だからこそ、誘いがあった瞬間、「はい」以外の返事は思い浮かばなかったです。
──当時のEmpressの音楽的な印象も聞かせてください。
LeA ハードロックをベースにしているだけあって、楽器陣の演奏は強め強めに押していくけど、曲調はどれもメロディアスだし、すぐに口ずさみたくなる歌ばかり。めちゃめちゃ好きな曲調ばかりでした。
あのときは、急に知らない人から「うちのバンドでベースを弾きませんか?」とド直球のDMが届き、驚きました。
みつき LeAとの出会いは、本当にタイミングがよかったなと思っています。じつはマリーも、そう。前ベースの莉緒の脱退が決まったとき、わたし、SNSを駆使していろいろとベーシストを探し始めました。その中で自分の感覚にヒットしたのが、マリーがX(旧twitter)上にアップしていたスラップ動画でした。その動画を見た瞬間に「この子いいんじゃない?」となり、すぐに社長といおりちゃんに見せたら、2人も興味を示したことから、いきなり「メンバーになりませんか?」とDMしました。
マリー その連絡をいただいて会うことになり、わたしも加入を即決しています。あのときは、急に知らない人から「うちのバンドでベースを弾きませんか?」とド直球のDMが届き、驚きもしましたけど。その時期に、わたし自身がX上で「バンドを組みたい」とポストしていたように、わたしもLeAと同じように「バンドに加入しませんか?」「やりたいです」「じゃあ、一緒にやりましょう」と、互いの需要と供給が一致した形で加入を決めました。
みつき あの当時は、LeAにもマリーにも「じつはもう一人、新メンバーを探していて」と伝えていました。そのうえで、今のメンバーで初顔合わせをしたのが、8月頭の時期。しかも、いきなりEmpressの楽曲のスタジオ練習でした。
いおり 普通なら、まずは軽くセッションをしてから、「この子いいね、じゃあ本格的に誘おうか」や、「このバンドが合いそう、じゃあ加入しようかな」と、そこから動き出すじゃないですか。2人がどんな歌唱力や演奏力を持っているのかもわかってない状態にも関わらず、初顔合わせの時点からすでにメンバーとして動くことが決定していました。実際に音を合わせたときからすごくしっくりきていたから、その選択は間違いなかったなと、その場でわたしも確信しましたけど(笑)。
みつき 当時のEmpressは、40分ステージなど、イベントでも長めのライブを行うのが多い時期でした。このメンバーでの初ライブを決めた9月18日のイベントライブも40分ステージ。初顔合わせの練習から、新体制でのデビュー公演までの約1ヶ月半の期間の中、2人には、いきなり8曲覚えてもらう形で頑張ってもらいました。
LeA あの時期は、脳味噌が爆発するかと毎日思ってました。
マリー 同じく、脳味噌が爆発していました(笑)。
LeA あの時期は、Empress以外の音楽を聴くと、せっかく覚えた曲が全部消し飛んでしまいそうな気がしていたから、デビュー公演まで…いや、その後もしばらくは、Empressの音楽のみを聴き続ける日々でした。Empressへの加入が決まってからは、今も、睡眠を除いた8割の時間をEmpressのために費やしています。わたしの場合、バンドのヴォーカリスト経験がなかったから、何もかもが手探りの状態。デビューライブ前から、先輩バンドFullMooNのヴォーカリストのねねさんがいろいろ面倒を見てくださっていたから、事あるごとにねねさんに相談をし、アドバイスをいただいています。
デビューライブ以降2ヶ月くらい、ライブの日は、緊張のあまりご飯を食べれない状態でした。
──初ライブのことは覚えています?
LeA もちろんです。あのときは、お客さんの煽り方も何もわからず、本当に頭が真っ白な状態でした。
マリー 初ライブでは、「覚えた8曲を、とにかく弾ききろう」という意識でした。その気負いや緊張もあったのか、舞台の上へ仁王立ちしながらベースを弾いていたのを覚えています。本番当日は、まったくご飯が喉を通らなければ、本番直前まで息をしてない…くらいに緊張していました。
みつき 初ライブ以降も、しばらくはライブ当日にご飯を食べられなかったよね。
マリー デビューライブ以降2ヶ月くらい、ライブの日は、緊張のあまりご飯を食べれない状態でした。今でこそライブ当日にご飯を食べれるようになりましたけど。でも、一人前食べきれるかどうか…。わたし、表情に出ないから緊張してないと思われがちですけど、人一倍緊張しています。
いおり 新体制がスタートして、(取材時点では)まだ4ヶ月ちょいですけど。メンバーみんな本当に仲が良いから、演奏のレベルは今も鍛えあげている最中ですが、チームワークはたった4ヶ月とは思えないくらい最強です。それも、レクリエーション大臣のみつきちゃんが、みんなが親しみやすい環境をいつも心がけていることも大きいんだと思います。だって、初ライブ後3-4本目のライブが、早くも泊まりがけの名阪ツアーだったんですけど。そこでもね。
LeA 初遠征のときから、部屋にみんなで集まってUNO大会をしながら盛り上がってました。
マリー みんなでお泊まりをすると、さらに仲を深めていけるからね。
みつき それはライブ姿にも現れていて、初遠征のときは、みんな必死すぎて視野も狭かったけど。今年1月に名阪ツアーをやったときには、みんな本当に楽しんでライブをやれていたように、見せ方も、心の余裕も持てるようになっていたからね。
『Rain』の歌詞は大人の大恋愛に見えますけど。バンド活動を続けてゆくのに苦しさを覚えていた時期の思いをぶつけています。
──Empressは、2月14日最新シングル『Rain』を発売します。まずは、『Rain』『花蝶風月』『Believe in the way』の3曲を収録した理由から聞かせてください。
みつき 本当は、過去の楽曲のセルフカバーを含めたアルバムを作ろうと思っていたんですよ。というのも、1stと2ndミニアルバムのメンバーが初代のヴォーカル&ベースだったこともあって、「今のEmpressのメンバーでアレンジした既存の曲たちを、改めてしっかり届けたいな」と思っていたからでした。でも、さすがに加入して間もなければ、今も、しっかり土台を固めている時期にアルバムを作るのは時期尚早と判断。まずは、ライブで演奏していながらも未音源化だった『Rain』『花蝶風月』『Believe in the way』の3曲を収録して、新体制のEmpressの音源として届けることにしました。先に伝えておくと、相応しい時期が来たら、セルフカバーを中心にしたアルバム作りを行うつもりです。
──ここからは、収録した各曲の魅力をそれぞれに伺いたいです。まずは、タイトル曲の『Rain』からお願いします。
みつき シンセサイザーも使ったハードロック曲を作りたいと思って手がけたのが、『Rain』です。歌詞は、大人の大恋愛に見えますけど。バンド活動を続けてゆくのに苦しさを覚えていた時期の思いをぶつけています。この曲を書いた当時は、気持ちが苦しかったし、バンド活動から逃げ出したい気持ちもありました。でも、けっして逃げることなく、Empressに人生を費やすんだと覚悟を決めた思いを書きました。わたしにとっての恋人がバンドだから、歌詞を書くうえでも、恋愛に置き換えやすかったのもありましたね。
マリー ハードロックを軸にしながらも、イントロの軽快なシンサセイザーの音のインパクトも含め、とてもポップな曲調というのが、わたしの印象です。でも、中盤以降、ヘドバンしたくなるくらいに重い演奏も入ってくるなど、『Rain』には、1曲の中へ多彩な表情を持った曲調が入っているから、聴くたびにいろんな発見があるし、聴いてて飽きないです。
LeA 初めて『Rain』を聴いたときから、わたし「一番好きな歌かも知れない」と思いました。わたし、アニソンが好きでよく聴いているから、こういう曲調が好きという理由もそこにはあるんでしょうね。『Rain』も、アニメのオープニング感のある楽曲だし、ノリがめちゃめちゃ好きです。
歌詞も、つっきー(みつき)の言葉のセンスがすごく良くて。しかも、気持ちに刺さるんですね。2サビの歌詞はとくに秀逸で、好きな部分。ただ、実際に歌うときは、歌詞に込めた切なさや苦しさをどう表現していけば良いだろうかいろいろ試行錯誤もしました。それこそ、アニソンのようにメロディアスでアップテンポな曲を、どれだけ聴いた人の胸をしめつける歌にしていけるのか。そのベストを見つけ出すため本当に試行錯誤をしたうえで、今の歌い方にたどり着きました。
──『Rain』のMVでも、LeAさんはいい見せ場を作っていますよね。
LeA 人生初のMV撮影ということで、最初はリップシンクのやり方にも苦労しましたけど。ぜひ観てほしいのが、傘を差している場面と、ビルの屋上で雨に濡れながら歌う外での撮影シーン。撮影日は外の気温が4℃。しかも風が吹いててめちゃめちゃ寒いんですよ。その環境の中、降らせた雨を浴びながら撮りました。撮影中は、意地でも表情には出さなかったけど、撮影中以外は、ずっと寒すぎてガタガタ震えていました。そんな苦労もありつつ、でも、すごく楽しいMV撮影になりました。
いおり 『Rain』は疾走感のあるテンポの速い曲だから、ドラムを叩いててすごく楽しいです。ライブ中のお客さんのノリも良いから、いつも活き活きとした気持ちや表情でプレイしています。途中、ヘドバンをしてゆく部分も出てくるなど、いろんなドラマチックな展開もしていきます。なので、どう楽曲へノリやすい表情をつけるか、バスドラのタイミングからスネアの叩き方までベストなノリをいろいろ考えたうえで、今のプレイを作りあげました。試行錯誤も多かったぶん、わたし自身が勉強になった楽曲でした。
『花蝶風月』は、ベースラインがめちゃめちゃ動く曲。フレットの上で指がずっと踊っている感覚があるくらい、弾いてて一番楽しい楽曲です。
──続いては、『花蝶風月』になります。
みつき 『花蝶風月』が生まれたのがEmpress活動初期、『渚』と同じ時期には生まれていました。当時は事務所の社長に楽曲をアレンジしていただき、ライブでも何度か演奏していましたけど。あの頃の自分たちでは、楽曲の持つクオリティを上手く形に出来なかったから、一度、演奏を封印していました。それを再開したのが、前ヴォーカリストのAgehaが加入した時期。彼女の歌声に渋みもあったことから、「この声質と、今のバンドのレベルなら『花蝶風月』を求める形に出来るかも知れない」と思い、改めてリメイクし、今の和風テイストの楽曲に仕上げました。歌詞も、Agehaが改めて作成。春夏秋冬、四季を巡る中での感情の変化を歌にしています。
マリー 『花蝶風月』は、ベースラインがめちゃめちゃ動く曲。フレットの上で指がずっと踊っている感覚があるくらい、弾いてて一番楽しい楽曲です。もともと付いていたベースラインを、わたしなりにアレンジ。「ここにいきたい」という気持ちのまま自分の指と感覚がフレットの上で遊んでゆく、本当に好き放題に弾いている楽しい曲です。
LeA この曲は、抑揚した歌声の表情を強く求められれば、ライブでも歌詞がしっかり聞き取れる歌い方をしたい楽曲だったから、そのスタイルをつかむまでいろいろ試行錯誤をしていたのを覚えています。『花蝶風月』はストーリー性を持った歌詞だからこそ、物語や、その中に込めた思いをしっかりと伝えたかったんですね。それこそ、水が流々と流れてゆくような。そんな感覚で歌や曲を耳にしていたら、あっと言う間に楽曲が終わっていた。そこを意識して歌いました。ライブでは、1回歌うごとに新たな歌い方の課題も見えてくる、本当に経験を重ねるほどに成長し続けている曲です。個人的に和ロック好きだから、こういう楽曲を歌えたのも嬉しかったです。
いおり わたしも和風テイストの楽曲が好きで、『花蝶風月』も疾走感があるから、叩いててすごく楽しいです。この曲は、ドンドンパンっという印象的なイントロのリズムから始まります。だから、お客さんの耳にも印象深く残るなと感じています。ただ、手足のコンビネーションが難しく、自分にとって挑戦的な面もありました。結果、聴いた人たちを曲の世界観へと引っ張っていける、曲調と歌詞を大切にした演奏をしています。
『Believe in the way』の曲や歌詞を作っているときはいろんな思いが込みあがり、本当に泣きながら作っていたくらい、汗と涙と魂の結晶となった楽曲にもなりました。
──最後は、『Believe in the way』ですね。
みつき 『Believe in the way』を初めて披露したのが、2023年7月に行ったEmpress結成4周年公演のときでした。この時期に、ちょうど前ベースが卒業。「みんなが落ち込むことのないように。私たち自身、この先も前向きに進んでいくから、これからも一緒に前を向きながら進んでいこうよ」という気持ちを伝えたくて『Believe in the way』を作りました。
歌詞は、ドストレートに思いを書いています。2番のAメロの歌詞に書いた「東の空 夜空に浮かぶ満月」の満月とは、先輩バンドFullMooNさんのこと。わたしに何かあったとき、いつでも励ましてくれるのがFullMooNのメンバーさんたち。だから、感謝の気持ちも込めて歌詞に"満月"という言葉を入れました。
──『Believe in the way』、めちゃめちゃキャッチーで、つかみを持った楽曲ですよね。
みつき メンバーもそうだし、ファンのみんなにも「とにかく前を向いていてもらいたい」。その一心で作った楽曲です。「ライブでこの曲を聴いたら、みんなが笑顔になるよね」というイメージを持って作った結果、その通りの景色が誕生しています。でも、曲や歌詞を作っているときは、いろんな思いが込みあがり、本当に泣きながら作っていたくらい、汗と涙と魂の結晶となった楽曲にもなりました。
マリー 『Believe in the way』は本当にポップで、キャッチーで、明るい印象を与える楽曲です。だけど、その中にも切ない印象も与えてゆくんですね。「切ない、でも前を向こうとなる。だけどやっぱし切ない、それでも前を向こうとしてゆく」ことを繰り返しながら、最後は元気になって終える。とくに曲の表情の切り換え部分に強く印象を与えたかったので、得意のスラップも中へ加えました。現状では、Empressナンバーの中、唯一スラップを披露している楽曲ですが、今後さらにスラップは増やしていくつもりです。
わたしがスラップを入れた部分が、この曲で一番肝になっているところ。そこから気持ちを完全に吹っ切って、前を向いて突き進んでいきます。だからこそわたしも、聴いたみんなの気持ちが吹っ切れるようにと思いを込めながらライブでも弾いていますけど。この曲のわたしの一番の見せ場で、LeAちゃんがよく気持ちが高ぶるままにお客さんたちを煽っているから、たまに、ベースの音が掻き消されてないかと心配にもなります(笑)。でも、「スラップ良かった」という声を聴くと、「あっ届いてたんだ」と安心も覚えます(笑)。
LeA じゃあ、これからは「スラップ、マリー!!」と煽らなきゃね。『Believe in the way』の歌詞は、本当にドストレート。自分の心情にすごくマッチしていたから、気持ちを強く込めて毎回歌えています。わたしも満月はFullMooNさんのことだと思えば、その気持ちを胸に歌っています。
『Believe in the way』の歌詞の中で一番大事なのが、「僕らは1つ」のワード。ライブではこの曲を、いつもジャンプをしながら歌っているんですけど。「僕らは1つ」の部分をとくに強調したいからこそ、キーが高く、ついファルセットに逃げそうなところを我慢。気持ちを全力で乗せたうえで、あえて地声で力強く歌っています。ライブ中、ファンの人たちもジャンプし続けながら、「僕らは1つ」の部分で指を「1つ」のポーズにしてメンバーへ向けてくれます。その光景を見るたびに、すごく嬉しくなります。
──「僕らは1つ」の部分は、ぜひ注目してほしいところだ。
LeA 注目してほしいです。わたしも、毎回真っ直ぐな声で力強く思いを届けています。ライブでも、『Believe in the way』を最後に持ってくることが多いんですね。歌う前のMCでも、「最後は、この曲で全員一つになりましょう」と声を上げるんですけど。『Believe in the way』が始まったとたん、みんなが一斉にジャンプし始めれば、Empress以外を目的に観に来ていた人たちも一緒にノリに参加してくれる、本当に一体感を作れる楽曲です。
いおり わたしも4周年公演で初披露したとき、「たとえ体制が変わろうと、Empressはずっと前向きな気持ちを持って進んでいくから」という思いを胸にプレイしていたし、今も、その思いを持って演奏しています。『Believe in the way』は、ファンのみんながジャンプしながら楽しんでいる楽曲。みんながジャンプしやすいノリを、スネアを鳴らして作れるようにと毎回心がけています。
ライブでは、お客さんたちも一体感を持って楽しんでいますし、メンバーもジャンプしながら弾いたり、舞台の上でふざけあったりしている。楽しんでいるその様を見ながら、わたしもHAPPYさを全開にこの曲を叩いています。
ワンマン公演では全曲披露に加えて、現体制として初となる新曲も披露します。
──Empressは、2月17日(土)に吉祥寺CRESCENDOで『Rainリリース記念ワンマン ~Be with hopeful Rain~』と題したワンマン公演を行います。この日は、Empressの全楽曲を披露するそうですね。
みつき 全曲披露に加えて、現体制として初となる新曲も披露します。新曲には、今のメンバーだからこその色が濃く出ていくから、その曲こそが、これからのEmpressの色を押し出した最初の楽曲になります。
マリー もちろん、スラップも入る予定です。
みつき まず、この時期に全曲披露ライブをやることが、今のEmpressにとっては大事だと思い、今回の「全曲+新曲披露」という形を取りました。既存の曲たちの中へ新曲を加えることで、「今の私たちの気持ちはこうだよ」と伝えていけますからね。さらにこの日は、パートチェンジや、女帝からの私物プレゼントなど、いろんなコーナーを用意しています。そうしたのも、せっかくのワンマン公演ですから、ただ長く曲をやるだけではなく、いろんなEmpressの面を見せながらお客さんたちに楽しんでほしいし、Empress独自の色を出そうとしてのこと。パートチェンジ(いおり(Vo)・マリー(G)・LeA(B)・みつき(Dr))は、私たち自身もすごく楽しみながら、今、練習をしています。それと、当日に来た人だからこそ楽しめることも用意しているから、それも楽しみにしていてください。
LeA マリーちゃんは弦から弦だけど、みんな異なる楽器を触るのが初めての状態からの練習だから、とても新鮮です。
いおり ハンドマイクを持って歌う経験って生まれて初めてだから、新鮮です(笑)。当日、どの曲を演奏するのかは来てのお楽しみですけど。ちょっと跳ねたりもする楽曲だから、メンバーそれぞれがどんな動きをライブ中に見せてゆくかにも注目してください。
──今後のEmpressについても、最後に聞かせてください。
みつき すでにバンド内のチームワークは完璧だからこそ、あとは、今のバンドの演奏力を向上しながら、出来れば年内にはアルバムを出せるまでの状態にまでバンドを持っていきたいです。
ここには、バンド活動自体が初めてのメンバーもいます。正直、これから磨きをかけなきゃいけない面もいろいろあります。だけど、今だからこそ出せる演奏をしていれば、それが、急激に成長し続けている今のEmpressの魅力になっています。「今しか出せない演奏や雰囲気」を、まずはみなさんにも楽しんでほしいです。そのうえで、応援してくれる人たちとの絆をさらに深く深くしていきたいです。
マリー 2月17日のワンマン公演は、わたしとLeAちゃんにとっては生まれて初めての経験。いおりちゃんも、ワンマンにハーフ出演はあっても、フル出演は今回が初になります。CDも、3人(LeA・マリー・いおり)は初音源になります。私たち自身が今、未知の世界へ飛び込み続けている日々。ほんと、今しか見れない、今しか作れない、Empressの持つ温度感をぜひ味わってほしいし、その熱い温度を一緒に作りあげたいです。これからはスラップも、ガンガン決めていきます!!!!
TEXT:長澤智典
Empress new single 「 Rain 」 MV FULL
●リリース情報
Empress「Rain」
発売日:2024年2月14日
発売元:Zillion mode production
品番:ZMR-032
価格:1,650円(税込)
1. Rain
2. 花蝶風月
3. Believe in the way
各店舗予約受付中(予約特典有り)
TOWER RECORDS ONLINE
https://tower.jp/item/6238871/Rain
Diskunion
https://diskunion.net/metal/ct/detail/1008769538
●タイアップ情報
『Rain』
◆テレビ朝日「~なぜここにいるの?~ごみ物語」2月度エンディングテーマ
テレビ朝日<関東地区> 毎週木曜日26:13~放送
『Believe in the way』
◆KFB福島放送「シェア!」
2024年2月度エンディングテーマ
https://www.kfb.co.jp/tv/share/
毎週月曜~金曜
第2部 18:15~19:00
●ライブ情報
2024/02/17(土) 吉祥寺CRESCENDO
『Rainリリース記念ワンマン ~Be with hopeful Rain~』
Open: 17:30 / Start: 18:00
前売 4,000(Drink別)/ 当日 4,500円(Drink別)
会場販売前売りチケット / PassMarket予約 / バンド取り置き予約
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/026wter6k2f31.html
Empress Twitter
https://twitter.com/Empress_tw
ジリオンモードプロダクション Web
https://www.zillionmode.com/
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歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
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の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
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さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
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ますね
DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
気持ち悪すぎ。犯罪者