2014-12-18
黒夢、熱量の高いステージを見せつけた京都初日公演&滋賀公演

今年7月から始まった黒夢“最後のロングツアー”。その第2章となる「TOUR 2014-2015 BEFORE THE NEXT SLEEP Vol.2『毒と華』」での関西での公演が、12月12~14の3日間に渡って開催された。その京都初日と、滋賀での公演をレポートしたい。
3夜連続公演となる初日、会場は京都・FANJ。この日を境に関西地方の気温はぐっと冷え込み、肌を刺す冷気が痛いほどだった。開演時刻を少し過ぎたころ、彼らの登場を促すSE「ZERO」が流れると、会場は待ってましたと言わんばかりに、一気に熱気が湧き立つ。1曲目「ROCK'N'ROLL GOD STAIR」から、バンドの勢いの良さを目の当たりで感じる。艶感のある歌声に、曲を重ねるごとに膨張していく、スリルのある重厚なサウンドが心地良い。
MCでは人時が「今日から新しいメニュー。自分たちも戸惑うこともあるかもしれないけど、最後まで楽しんで。」と話す。新しいメニューというのも、この日の公演から、coldrainのkatsumaに代わり、YOUTH-K!!!がドラムを担当。ファンクラブ限定で開催された「地獄の三夜」でもドラムを担当している彼。バンドメンバーで幾度とリハーサルを重ねたというそのプレイは、最初こそ緊張感があったものの、徐々に耳に、肌に、感覚に馴染んでくるのが伝わる。
本編中盤には盛岡公演に続き、清春と人時、2人でのアコースティック演奏で「Merry X'mas, I Love You」、さらに「優しい悲劇」を披露。演奏前の2人でのトークでは「人時はみんなを照らす太陽になる」「きよさん(清春)は月のような感じ」と、互いの表情を見ながら穏やかにふざけながら話す彼らに、会場が和む瞬間も。
そこからは攻めに攻めまくった曲陣でオーディエンスを魅了し、本編はあっという間に終了。3度のアンコールに応え、全29曲、熱量高いステージで京都の第一夜が終了した。
筆者自身は関西公演の京都初日公演と滋賀公演だけ足を運んだのだが、スタッフから京都2日目のライブが非常に素晴らしかったと伝えられた。メンバー自身も納得のいくステージ、直接体感できなかった悔しい思いはあるものの、3夜連続公演のラスト、滋賀・U☆STONEでのステージに期待を募らせた。
定刻を30分ほど過ぎたころ、「I HATE YOUR POPSTAR LIFE」でライブがスタート。毎公演セットリストが変わるというのは分かってはいるもの、次々に繰り出される屈強な布陣に心躍らされる。この日の会場は京都公演よりさらに小さく、サウンドがより身近に体にブチ当たる感覚が気持よい。瞬発力というより、もはや暴発力といったところか。たった数曲の披露で会場の熱気は激しく昂っていた。清春がシャウトをかますだけで、会場にあふれる轟音。バンドサウンドは圧が強く体を揺らすも、流暢に耳をくすぐる美しいメロディーがしっかりと印象を残してくれる。
ライブ中盤、人時のベースソロでは「もっと熱くなりたいです!」とオーディンエスをあおり、15分にも渡る熱演を披露。その後も間髪いれずに、バンドサウンドが次々に披露される。
この日のライブではPAや機材の不調もあり、清春のマイクが幾度となく変えられた。そのストレスからか、本編後半「SPOON & CAFFEINE」「C.Y.HEAD」と勢いある楽曲も破天荒なステージで魅せていく。ラスト「Sick」、清春はステージ横にある通路柵によじ登り、観客を煽る。それにオーディエンスも同調、湿気を帯びた天井からは水が滴り落ちるほどに熱気が高く高く上がっていく。
そして、この日のアンコールは予想を越えるステージとなった。機材の不調は変わらず、万全の姿勢でファンに楽曲を聴かせることが出来ず、フラストレーションが募った清春は予定していた楽曲陣をガラリと変えていく。「Spray」「BEAMS」「棘」「for dear」と立て続けに披露すると、危うい緊張感を孕みつつもオーディエンスはそのスリルを楽しむように豪快に暴れる。アンコール4回を含む、全29曲、この日しか体験できないレアなステージはあっという間に終わってしまった。
終演後、楽屋で清春は「ダメなステージでごめん」と話してくれた。確かに、音の環境は良くなかったのかもしれない。それでも、楽曲がスムーズに行かないからその日のステージでは演奏しない!ではなく、出来ないのなら他の曲で満足させる、同じステージで挽回してみせる。この日、この場所に集ったオーディエンスを満足させるため、全力のステージを見せようとする彼らの心意気に心底魅かれてしまう自分がいた。
人時が言う「新しい黒夢を見せていけるんじゃないか。会場によって違う音もあるけど、それを楽しんで。これだけ長いツアー、この先はない。もっと体感してほしい」、そのステージも年内の関西では12/30のなんばHatchでの公演のみ。来年予定している2月の公演では音源のリリースが発表されているが、さらにPVの撮影を予定していることも発表。黒夢の次の公演は12/20富山・MAIROへと続いていく。これから先のステージも、ぜひともその目で焼き付けてほしい。
TEXT:黒田 奈保子
PHOTO:今井 俊彦
■【SET LIST】
■2014年12月12日 (金)@ 京都 fan j DAY 1
M1 ROCK’N’ ROLL GOD STAIR
M2 CLARITY
M3 White Lush Movie
M4 Starlet
M5 Glory Hole
M6 奴隷
M7 Let’s go down the street
M8 Merry X’mas, I Love You
M9 優しい悲劇
M10 Glass Valley’s Oar
M11 someone
M12 heavenly
~ 人時 BASS Solo ~
M13 SOLITUDE
M14ゲルニカ
M15 MAD FLAVOR
M16 13 new ache
M17 I HATE YOUR POPSTAR LIFE
M18 C.Y.HEAD
M19 Sick
< ENCORE 1 >
M20 Love Me Do
M21 ROCK’N’ ROLL
M22 CANDY
< ENCORE 2 >
M23 黒と影
M24 ミザリー
M25 後遺症
M26 KINGDOM
< ENCORE 3 >
M27 棘
M28 For Dear
M29 Like@Angel
■2014年12月13日 (土) @京都 fan j DAY 2
M1 I HATE YOUR POPSTAR LIFE
M2 CLARITY
M3 MIND BREAKER
M4 Spazzy Addiction
M5 FREE LOVE, FREE SEX, FREE SPEECH
M6 A LULL IN THE RAIN
M7 NITE&DAY
M8 Merry X’mas, I Love You
M9 Reverb
M10 heavenly
M11 Love Me Do
~ 人時 BASS Solo ~
M12 BLACK HOLIDAY
M13 LEAP
M14 I Like You
M15 BARTER
M16 C.Y.HEAD
M17 CANDY
M18 Sick
< ENCORE 1 >
M19 HELLO CP ISOLATION
M20 Suck me!
M21 BAD SPEED PLAY
< ENCORE 2 >
M22 優しい悲劇
M23 アロン
< ENCORE 3 >
M24 Paraphilia
M25 後遺症
M26 KINGDOM
< ENCORE 4 >
M27 Like@Angel
■2014年12月14日 (日)@滋賀 U☆STONE
M1 I HATE YOUR POPSTAR LIFE
M2 CLARITY
M3 MAD FLAVOR
M4 someone
M5 Starlet
M6 CALLING
M7 奴隷
M8 Merry X’mas, I Love You
M9 SOLITUDE
M10 Reverb
~ 人時 BASS Solo ~
M11 BLACK HOLIDAY
M12 LEAP
M13 I Like You
M14 SPOON & CAFFEINE
M15 C.Y.HEAD
M16 ROCK’N’ ROLL
M17 CANDY
M18 Sick
< ENCORE 1 >
M19 アロン
M20 heavenly
M21 Love Me Do
< ENCORE 2 >
M22 黒と影
M23 ミザリー
M24 後遺症
< ENCORE 3 >
M25 Spray
M26 BEAMS
< ENCORE 4 >
M27 棘
M28 For Dear
M29 Like@Angel
■「TOUR 2014-2015 BEFORE THE NEXT SLEEP 『毒と華』」
12月20日(土)富山MAIRO
12月21日(日)長野CLUB JUNK BOX
12月23日(火・祝)横浜Bay Hall
12月24日(水)横浜Bay Hall
12月30日(火)なんばHatch
12月31日(水)Zepp Nagoya
【2015年】
1月10日(土)柏PALOOZA
1月11日(日)柏PALOOZA
1月16日(金)札幌PENNY LANE 24
1月17日(土)札幌PENNY LANE 24
1月21日(水)水戸LIGHT HOUSE
1月22日(木)水戸LIGHT HOUSE
1月30日(金)川崎CLUB CITTA'
2月03日(火)新木場STUDIO COAST
2月05日(木)なんばHatch
2月07日(土)岐阜club-G
2月08日(日)岐阜club-G
2月09日(月)Zepp Nagoya
【振替公演】
3月28日(土)広島CLUB QUATTRO
(問)キャンディープロモーション広島:082-249-8334
◎1月・2月・広島振替公演 チケット一斉発売
12月20日(土)10:00 スタート
http://eplus.jp/sys/main.jsp
【関連リンク】
黒夢 オフィシャルHP
“忘れたくない日が1日1日増えてる”、黒夢のロングツアー第二節が開幕!
清春、年内最後のライヴで2015年にアコースティックマンスリーライヴの開催を発表&新ビジュアル公開
黒夢から急告! 『毒と華』東阪名最終三公演で会場限定シングル発売
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DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
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「惨劇の夜」のオリジナル版はそもそもCDシングルやアルバム未収録で、ベスト盤にも収録されておらず、映像作品『「楓」~if trans...~』にのみ収録されているためサブスク配信はありません。代わりに歌詞が変更された「霧と繭」は、ミニアルバムMISSAに収録されているためサブスクなのでも聞くことが出来ます。
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Mrs. GREEN APPLE / 『青と夏』
Доброго времени суток, коллеги!
Сегодня хочу затронуть тему, которая долго меня увлекает — что посмотреть в Китае.
Эта держава с многовековой историей и культурой открывает массу потрясающих
мест, которые стоит изучить. Поделюсь своими наблюдениями и эмоциями,
которые, надеюсь, будут полезны и интересны.
Если говорить о must-see, то трудно обойти вниманием Великую китайскую стену — воплощение силы и стойкости, восхищающий своими масштабами и потрясающими
пейзажами. Кроме того, нельзя
не отметить Запретный город в Пекине —
истинный архитектурный шедевр, где каждый элемент наполнен древней историей.
Эти [b]достопримечательности[/b] олицетворяют дух нации
и наполняют невероятной энергией
путешественника.
В заключение хочу отметить, что Китай — это страна, где любой обнаружит что-то
особенное: от бурлящих мегаполисов до
мирных старинных деревень.
А как вы считаете? Какие места в
Китае создали на вас самое сильное воздействие?
Будет интересно услышать ваше мнение
и рассказы!
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