2015-11-28
ねごと、前代未聞の画期的フェスが大盛況のうちに終幕

終わってみれば7時間ぶっ通し、頭のてっぺんから爪先まで余すところなく、ねごとの世界に浸り染まった1日だった。
デビュー5周年を記念して約4年ぶりに開催されたねごと自主企画イベント、そのタイトルも“お口ポカーンフェス?! NEGOTO 5th Anniversary〜バク TO THE FUTURE〜"。これまでの“お口ポーカンフェス"シリーズ集大成とも呼んでいいかもしれない。なにせ東京・恵比寿のライヴハウス、LIQUIDROOM ebisuを建物丸ごと借り切り、1Fのライヴフロアをメインとなる“ねごとステージ"、2Fをメンバー各自のソロ企画を披露する“ひとりごとステージ"として併設のカフェやギャラリーもフル活用し、ライヴのみならず写真や映像の展示(「endless」MVに登場した球体ディスプレイも大活躍)に始まり、カフェとのコラボでメンバー監修のオリジナルメニューを登場させたり、場内の至るところにこれまたメンバー考案のねごとクイズ、題して“ねごと検定"が貼り出されていたり(ちなみに全問解答して応募すると抽選でプレゼントがもらえる)、書き出したらキリがないほどねごと尽くし。そもそもフェスと銘打ちながら出演アーティストがねごとオンリーという発想からして、前代未聞だし画期的すぎるではないか。それを実現し、見事やり切れるだけの地力が今のねごとには備わった、そういうことだろう。バンドとしての体力あるいは存在感、彼女たちの内に息づく確信と矜持。それらを格段にグロウアップさせた4人の5年間はやはり伊達じゃない。
計5ステージ行なわれたねごとステージでのライヴはイベントタイトルにも象徴されるように、5年間のねごとの歩みを切り口を大胆に変えながらその魅力に迫ったものとなった。
フランク・ザッパの「Catholic Girls」をSEに全員がパジャマ姿で登場、立ち位置も蒼山幸子が上手側という今や懐かしの完全初期仕様で1stミニアルバム『Hello“Z"』、1stフルアルバム『ex Negoto』の楽曲をメインに怒濤のほとばしりを見せた1ステージ目。楽曲に宿った初期衝動は5年が経ってもまるで色褪せることなく観る者を圧倒する。しかも今の彼女たちのスキルで演奏されるからなおさらだ。フロアとの親和性も高い現在のライヴを知っているから余計に唯我独尊をいくステージングが新鮮に刺さる。デビュー当初のねごとを知らない新しいファンにもこの“突き放され感"は驚きであり、新たな快感でもあったのではないだろうか。
そのまま歴史を辿るかと思いきや、さにあらず。2ステージ目は最新アルバム『VISION』を軸にして現在進行形のねごとを存分に堪能させたかと思えば、3ステージ目ではVJとの融合で視覚的な斬新さと耳に訴えかける楽曲そのものの強さを改めて知らしめるというチャレンジングな試みがなされ、さらに4ステージ目の“聴かせるねごと"では牧歌的な叙情感から一転、むせ返るようなシューゲイズ・サウンドでフロアをエモーショナルの渦に巻き込む大技を披露。緩急メリハリのある展開は実にスリリングでオーディエンスをまったく飽きさせない。ちなみに2ステージ目の終了直後には澤村小夜子にサプライズが。ステージドリンクにもするほど日頃から“バンホーテンココア"を愛飲している澤村に販売会社である株式会社 明治の方から1年分のバンホーテンココアが贈られたのだ。そればかりでなく、来場者にも無料サンプリングを実施してくださるという太っ腹ぶり。様々な愛情によってこのフェスが作られているのだとつくづく思わされた一幕だった。
ねごとステージの合間を縫って行なわれたひとりごとステージは、藤咲佑のほのぼの“おしゃべりクッキング"に始まり、澤村小夜子の才能に目をみはった琴演奏、DJと怖い話という異色の組み合わせがあまりにも“らしい"沙田瑞紀のDJコーナー、アコースティックな歌声を存分に堪能させた蒼山幸子の弾き語りライヴと、メンバーそれぞれのキャラクターが色濃く反映された粒よりのソロ企画、そして、普段ではあり得ないほどの距離の近さがファンの心を温め、楽しませた。これだけベクトルの異なる個性のピースがかっちりとハマって一丸となったねごとというバンドが強くないわけがないと妙に納得させられてしまう。
ライヴアンセムにキラーチューンにと息つく暇を与えずにアッパーに畳み掛けた大トリのラストステージに立つねごとはいつにも増して大きく見えた。長丁場を共に過ごしたことで芽生えた連帯感が一丸となって熱狂をさらに押し上げてもいるに違いなく、ここにきて今日いちばんの盛り上がりを見せるフロア。メンバーの表情も歓喜に輝いて、とてもまぶしく、佇まいの輪郭線がひときわ濃く太くなったと感じさせた。バンドとオーディエンス、それぞれがそれぞれをたたえ合うような、互いのリスペクトが手を取り合ってスパークするような、この上なく幸せな光景が広がって、思わず目頭が熱くなってしまう。楽しくて泣けるって最高だ。本編ラストを飾ったのは、最新アルバム曲にして瞬く間にキラーチューンへと育ったねごと随一のダンスチューン「endless」。これから先も止まらずに、エンドレスに進化し続けるというメッセージも込められているようだった。
けっして順風満帆にここまで来れたわけではなかっただろう。次々と立ちはだかる壁に途方に暮れたりもしたはずだ。それでも夢を諦めず、未来を信じて果敢に進んできたねごと。そんな彼女たちを見守り、ともに歩んできたスタッフ、そして何よりかけがえのないファンの存在があったからこそ、たどり着いた今日はまさしく“バク TO THE FUTURE"の名にふさわしい。ステージとフロアが融け合い、一体となって踊り跳ねる空間にはっきりと思った。
当然ながらアンコール、ならぬ“バンホーテンコール"が沸き起こる。そうした熱意にねごとが応えないはずがない。「今日はすごい1日だったね。でもホント、まだまだ物足りないぐらいだね」。蒼山幸子はそう言うと、来年春にショートツアーを予定しているという、うれしいアナウンスでさらに客席を沸かせた。さらには今日、演奏した新曲2曲について触れ、リリースした曲をやるだけでなく、ライヴで新曲を披露して育てていきたいと語る。「でね、アンコールだけど、もう1曲、新曲やってもいいですか?」本日3曲目となる新曲はリズミカルに疾駆するアンサンブルにスリリングなニュアンスをそこここにはらんだ、ねごとの新機軸を予感させた。そして、ねごとステージ全36曲フィナーレを飾ったのは「ループ」だ。ねごとの記念すべきはじまりの曲であり、4人をここまで連れてきた大切な曲。原点と現在が交差したその先にはきらめく未来が待っている。約7時間にも及ぶ、ねごと尽くしの前代未聞で画期的な、まさにお口ポカーンなフェス。この日、披露された3曲の新曲がこの先どう育つのか。この日の熱がこれからの彼女たちに何をもたらすのか。期待はますます募るばかりだ。
なお、このフェスの模様は、11月28日(土)20:00-20:54 J-WAVE「Galaxy ALL AREA PASS」でもみっちり紹介されるので、当日会場にいた人も、行けなかった人も是非チェックしてみよう!
Text by 本間夕子
Photo by AZUSA TAKADA
■J-WAVE「Galaxy ALL AREA PASS」
http://www.j-wave.co.jp/original/allarea/
■【セットリスト】
『ねごと presents お口ポカーンフェス?!
NEGOTO 5th Anniversaty 〜バク TO THE FUTURE〜』
11月23日(月)@LIQUIDROOM ebisu
■ねごとステージ Act.1
M1. インストゥルメンタル
M2. 透き通る衝動
M3. 七夕
M4. ランデブー
M5. うずまき
M6. NO
M7. 夕日
■ひとりごとステージ Act.1 藤咲佑(Ba.)
-おしゃべりクッキング-
■ねごとステージ Act.2
M1. 未来航路
M2. 黄昏のラプソディ
M3. GREAT CITY KIDS
M4. サイダーの海
M5. 迷宮ラブレター
M6. 100
M7. コーラルブルー
M8. sharp ♯
■ひとりごとステージ Act.2 澤村小夜子(Dr.)
-お琴 LIVE-
夏の組曲
黄昏のラプソディ
■ねごとステージ Act.3
M1. flower
M2. トレモロ
M3. 新曲
M4. nameless
M5. 勲章
■ひとりごとステージ Act.3 沙田瑞紀(Gt.)
-DJ-
オリジナルトラック
〜怖い話〜
カロン -Mizuki Masuda Remix-
■ねごとステージ Act.4
M1. ふわりのこと
M2. ながいまばたき
M3. B.B.B
M4. 新曲
M5. エイリアンエステート
M6. メルシールー
M7. week...end
■ひとりごとステージ Act.4 蒼山幸子(Vo./Key.)
-弾き語り LIVE-
彗星シロップ
Moon River(カバー)
Baby I Love You(カバー)
■ねごとステージ Act.5
M1. 憧憬
M2. 真夜中のアンセム
M3. 透明な魚
M4. DESTINY
M5. カロン
M6. シンクロマニカ
M7. endless
-encore-
M1. 新曲
M2. ループ
【関連リンク】
ねごと オフィシャルHP
ねごと、5周年記念自主企画フェスをスペシャアプリで生配信
ねごと、自主企画フェス前に再び特番を生配信決定
ねごと、舞台裏などオフショット満載の『“VISION" TOUR 2015』トレーラー公開
記事提供元:
記事リンクURL ⇒
※この記事をHPやブログで紹介する場合、このURLを設置してください。
ねごと 新着ニュース・インタビュー
新着ニュース
-
今年初ライブ<BEST OF SID 2025>で盛り上がった4月10日、“シドの日” 秋のツア...2025-04-16
-
コラボ楽曲「MYOSOTIS」完成記念、中恵光城×Milli(囁揺的音楽集団AsMR)対談!2025-04-16
-
『いじくりROCKS!』#62はMUCCが全員集合!2025-04-14
-
狂い咲くことほど美しい熱狂はない。DAVIDが最新作を手に描いた 「双面神Janus(...2025-04-14
-
Finally×カラオケパセラとの期間限定コラボ企画が決定。特製Finallyハニトーやメ...2025-04-14
-
MUCC、ニューアルバム「1997」携えた全国ツアー初日ライヴレポ2025-04-14
-
DAVID NEW VISUAL解禁! 4/9(水)SHIBUYA DIVEにて2nd FULL ALBUM発売記念ワンマ...2025-04-08
-
マオ(シド)が今夏開催するツアーの詳細決定! タイトルは「MAO TOUR 2025 -夜...2025-04-04
-
Petit Brabancon、対バンシリーズ“CROSS COUNTER” 東京2days初日、The BONEZと...2025-04-04
-
DEZERT、Miyako生誕祭ライヴレポート2025-04-04
-
膝上の美麗なVTuberのギター弾き、猫音みる。1stワンマン公演で魅せた華激な衝撃!2025-04-02
-
6月9日MUCCの日、イベント詳細解禁!恵比寿 The Garden Hall にてリクエストライ...2025-04-02
-
DEZERT、『SUMMER PARTY ZOO』が今年も開催決定!Zepp Hanedaで一夜限りの夏祭り。2025-04-02
-
メジャー2年目に突入したDEZERTが6月にニューアルバムのリリースを発表!2025-04-02
-
唯(umbrella)、ソロ初の単独ツアー【overwrite】開催決定!新アー写も公開2025-03-31
-
Petit Brabancon、死闘を繰り広げた対バンシリーズ“CROSS COUNTER” 続編2025年9...2025-03-31
-
「ARK」ツアーを深く知る鍵となるXANVALAの最新EP『ANCHOR-EP』、4月2日にDROP!!2025-03-24
-
4thワンマン公演の場で、発表!ぶっとび!パンデミック、2026年1月28日、Zepp S...2025-03-24
アーティスト・楽曲・50音検索
人気歌詞ランキング
新着コメント
HY / 『Street Story』
Site de betting o site Pagbet
pagbet oficial
Pagbet – o lugar perfeito para quem adora apostas!
Se você curte eventos ao vivo, venha fazer suas apostas com ofertas
imperdíveis.
pag bet
HY / 『Street Story』
لماذا كازينو 888 هو الأفضل للاعبين العرب؟ casino 888 في
كازينو 888، يمكنك اللعب بثقة والحصول على مكافآت مذهلة!
لا تفوت فرصة تجربة الألعاب الرائعة والفوز بالجائزة الكبرى.
سجل الآن! كازينو 888
HY / 『Street Story』
Status elevato: diventa membro VIP su GratoWin e guadagna benefici straordinari.
gratowin casino
Vuoi un ambiente sicuro? GratoWin è la risposta! Con certificazione SSL, puoi vincere in sicurezza.
Inizia con un bonus di 7€ istantaneo.
gratowin casino
SCANDAL / 『LUMINOUS』
あああ
HY / 『Street Story』
استمتع بلعب الكازينو عبر الإنترنت من موقع 1xbet
– الخدمة المتميزة في مصر
Kudos on a great job; you motivate others! ?????? 404 Not Found
