2012-11-20

【Synchronized door】あなたが感じるその感覚は間違いも正しいもない、“あなたのもの”

──“完全無双覚醒創作モードです”とバンドの好調ぶりを語ってくれたurio(Vo&Gu)。現在、1stミニアルバム『ソリプシズムの先へ』のリリースツアー真っ最中だが、ライヴを重ねることで自分たちの想像以上に成長著しい楽曲を訊いてみた。

「『茜』『式日』です。良いも悪いも、バンドのメンタルがフルに出る曲なので、生命の躍動が乗っかった時、すごいことになります。」

──“ソリプシズム=独我論”というように、本作では“人は皆独り”ということを歌っている。“独り”という言葉からは“寂しい”“悲しい”といった負のイメージが浮かびやすいが、それらを受け止めた上で、“だからこそ他の人間と寄り添い合うことができる”とポジティブなメッセージへと昇華することで、力強い生命力を放つ作品となった。

「タイトルを付けてからより深いものへと化けましたが、人として生きている限りのリアリティーやドラマを感じさせるアルバムを作るというテーマはありました。僕が発する“孤独”の大半は、タイトルの“ソリプシズム”、いわゆる“独我論”。“孤独”を辛いと思ってしまうのは、寂しいことや悲しいことじゃなく、それを感じ合えないことだと思うんですね。嬉しいことや幸せなことも同じです。悩みや痛みなんて人によって違うし、みんな不安なのは同じで、あなたが感じるその感覚は間違いも正しいもない。だからこそ、今、自分の声で“あなたのもの”だと伝えたかった。痛みは知らないと強くなれないものだと。」

──曲を作るたびに自分の中でのハードルが一段と上がっていくものだが、特に自分の中で厳しく、こだわり抜いた点はどこだったのだろうか?

「僕は曲を書く時、基本的にはメロディー先行なんですが、言葉を重ねたり、アレンジをした時に気が付くと楽曲が嘘っぽくなるのが嫌なんです。でも、それは歌詞やアレンジが何か違うっていうわけじゃなく、メロディーから生まれた“言霊”をより生々しく活かしてやれてるかってことなんです。メロディー自体に感情があるので、そいつを大切にしました。」

──今後の活動において、成長していきたい部分と変わらずにバンドの軸になるであろう部分を語ってもらったところ、関西人らしい答えが戻ってきた。

「成長したいことは、メンバーひとりひとりの笑いのスキルと、瞬発力ですね(笑)。殻はまだまだ破り甲斐があります。変わらずにある軸は、音楽への愛情、人間臭さですかね。」

取材:ジャガー

(OKMusic)


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