2016-04-26
SCREW、ツアーファイナル公演にて戦い続けた“10年”を語る
SCREWが4月23日(土)、ワンマンツアー「10th Anniversary TOUR 『NEVERENDING BREATH』-time goes by so Brilliant-」のツアーファイナルをTSUTAYA O-EASTにて行なった。
結成10周年を迎えた今年3月30日に、キャリア初のベストアルバム『Brilliant』を発表し、全国8都市10公演のワンマンツアーを開催したSCREW。その最終公演となったのは、彼らが10年前に初ワンマンを行なったバンド始動日でもある4月23日。会場となったTSUTAYA O-EASTには、彼らのこれまでを祝福すべく、多くのオーディエンスが集まった。
暗転した場内にSEとして流れてきたのは、「S=r&b」だった。この曲は、彼らがこの10年間、常にライヴのクライマックスで披露し、凄まじい熱狂を巻き起こしてきた、SCREWのライヴでは鉄板中の鉄板曲である。また、この曲の中盤にはオーディエンスが手をつないで大合唱するパートがあるのだが、流れてきたのはその部分。まさかの展開に、オーディエンス達が驚きつつも歌い始める中、ゆっくりと幕が開いて行くと、白い衣装に身を包んだメンバー達の姿が目に飛び込んできた。そして、「紫に染まってこい!」という鋲の叫び声を皮切りに、同曲のイントロから演奏をスタートしたのだが、なんと、彼がバンド結成当初に曲中でしていた振り付けを再現するというサプライズ! さらに、中盤の大合唱パートに差し掛かると、曲を切り上げて次の「VEGAS」になだれ込むという、何が起こるかわからない場面の連続で、早くもオーディエンスの興奮をピークまで引きずり上げて行った。
「最高のバースデイにしようぜ!」と鋲がフロアを煽ると、そこから立て続けに曲を繰り出して行く4人。バキバキのエレクトロサウンドを組み込んだ「NAMU AMIDA BUDDHA.」や「CAVALCADE」、感傷的な雰囲気をたたえた「慟哭の痕」や「枯れ音」など、彼らがこの10年で発表してきた曲を、新旧織り交ぜながらライヴを進めて行く。なかには、降り注ぐ雨音のSEからバラードの「ANCIENT RAIN」、そこから雷鳴の音を挟み、歌詞に<雨>というワードが登場する「その声が聴こえなくなってあの子がもう視えなくなった」を披露するという物語性のある曲運びで魅せる場面もあった。また、ベストアルバムに収録されていた新曲「Brilliant」も披露。“光り輝く"というタイトルとは裏腹に、ヘヴィな手触りを持つこの曲は、度重なる様々な苦難に打ちひしがれながらも、それでも前を向き続けてきた彼らの姿が刻まれている。オーディエンス達は食い入るようにステージを見つめ、曲に聴き入っていた。そして終盤戦は「UNWORLDLINESS KINGDOM」「DIE・KILLER・DEAD」「Barbed wire」など、彼らのライヴをとりわけ熱く彩ってきた曲の乱打でフロアに激しい熱狂を巻き起こしていた。
アンコールのMCではメンバー各々が10年間の感謝を告げ、彼らの楽曲の中では比較的ポップ色の強い「スカーレット」を披露したり、原曲の時点で充分ハードなものの、それよりもさらにBPMをあげて「RAGING BLOOD」を叩き付けたりと、ステージもフロアも一体となって激走していく。そして、再び「S=r&b」へ。大合唱のパートに入る前に、鋲が話しはじめた。
鋲「今からみんなに歌ってもらうけれど、みんなも10年間おつかれ。すげえことだと思うんだよな。10年前から変わらずに歌ってくれていて……。この10年で一番デカい声を響かせてください」
一際大きいオーディエンス達による大合唱の後、フロアが一気にカオスに変わる。メンバー全員が熱くオーディエンスを煽りながら、激しいパフォーマンスを繰り広げれば、フロアにはクラウドサーファーも出現。この日一番の熱狂を巻き起こし、メンバーはステージを後にした。しかし、それでも鳴り止まないアンコールに答え、三度メンバーが登場。鋲が再びゆっくり話し始める。
鋲「ちょうど10年前の今日に初ライヴをやって、今日で丸10年。正直、俺が一番こんなに続くとは思ってなかった(笑)。でも、気づけば10年。この10年は自分との戦いだった気がします。みんなはその戦いに巻き込まれた人達(笑)。今日来てくれたみんなを一生愛してます。いろいろあったけど、10年本当にありがとうございました」
4人はダブルアンコールとして「Dearest wish」を披露。輝かしい光に満ちた曲でライヴを締め括った。そして、メンバー達が去り、幕が閉まっても、彼らの10年を讃えるように、オーディエンスからは鳴り止まない拍手と声がステージに送られていた。
SCREWは、4月30日(土)に舞浜アンフィシアターにて開催される所属事務所のイベント「PS COMPANY PRESENTS『PEACE & SMILE PARADE DREAM LIVE –OFFENSE IS THE BEST DEFENSE 2016-』」を始め、イベントツアーに出演することになっている。
Text by 山口 哲生
Photo by 富田 一也
■【セットリスト】
01. S=r&b
02. VEGAS
03. NAMU AMIDA BUDDHA.
04. CAVALCADE
05. Get You Back
06. Brilliant
07. Death's door
08. 慟哭の痕
09. 枯れ音
10. ANCIENT RAIN
11. その声が聴こえなくなってあの子がもう視えなくなった
12. FUGLY
13. DEEP SIX
14. UNWORLDLINESS KINGDOM
15. DIE・KILLER・DEAD
16. Barbed wire
■ENCORE-1
01. ムラッキーヘビーマーチ
02. スカーレット
03. ZEALOT
04. RAGING BLOOD
05. 惨殺Fiction
06. S=r&b
■ENCORE-2
01. Dearest Wish
【関連リンク】
SCREW オフィシャルHP
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新着コメント
Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
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DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
気持ち悪すぎ。犯罪者