孤影悄然

永劫回帰の代償
陶酔の縄で縛り上げた
魂の叫びを聴け
輪廻の往き着く先に
同じ色を重ねては

杯から零れ落ちた絵空事
還ることなく彷徨い
行き場求め

有りもしない影と踊る焦燥のワルツ
虚空、交差するは劣情
全て賭して受けた時の癒しは嘘
那由多交わす契り
光陰流水　鏤塵吹影
雲心月性　孤影悄然

戒律の楔を打ち
「月下に凛然と在れたなら」
響かない願いの鼓動
砂上の城のように
脆く壊れてしまえばいい

水面に揺蕩う孤月に顔埋め
哀咽の意味を悟り
心鎖す

独り佇む影　謡う慟哭のソナタ
嘱望なんて一時の夢幻
縋る掌には噎ぶ贖罪の棘
野薔薇舞い散るなら
咎無く儚く

水面に揺蕩う孤月に顔埋め
哀咽の意味を悟り
暗鬱に心鎖す

有りもしない影と踊る焦燥のワルツ
虚空、交差するは劣情
全て賭して受けた時の癒しは嘘
那由多交わす契り
無情に、嗚呼

独り佇む影　謡う慟哭のソナタ
嘱望なんて一時の夢幻蜃気楼
縋る掌には噎ぶ贖罪の棘
野薔薇舞い散るなら
光陰流水　鏤塵吹影
雲心月性　孤影悄然