レンズ越し 靡く国旗に隠れ 写真を
抱き抱え泣く人々
恐怖を断ち切る銃声

目があった彼は駆け寄り手紙を渡し
走り抜けていった
世界に散らばった夢の

断片はこれがね
「生まれ落ちた理由」だと
手紙には
震えた文字と滲んだ温もりの跡

寄り添う事で拭おうとした
運命よ
せめて今だけは

決して悲しいお別れではないよ
貴女を守る事ができるのならば

この命など捧げます
貴女を守るのが私の使命なのですから
でも欲を言うのならば・・
もう一度あなたに会いたい

この手紙が貴女に届く頃にはもう
私は零に近つく
春風となり貴女へ

恥ずかしくて一度たりとも
伝えられなかった想い
「何よりも貴女を愛しています」
「何よりも貴女を愛しています」

焼き付けた彼の最期と絶え間なく微笑む彼女
愛に充ち溢れた二つの写真
重ねて
灯火を送ります
泣き崩れて

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