誰そ彼そ我が行く道の礎になり
幸を奪い喰らう度に万歳三唱
愛注ぎ込むは歪な異物 故に溺死の愛玩
腹の中で肥やした厄は甘美な蜜に
舌を出し嗤いましょう それが愛の証
今、目を逸らし耳を塞ぐ貴女方もご多分に漏れず
東の空を焼き尽くし立ち昇る狼煙の向こう
まだ見ぬ明 浮かび上がるか
西の空を黒焦げにし燻り吐く狼煙の向こう
過ぎ去る昨 沈み込むのか
喚く腹の蟲
込み上げる偽善人の面に 腐り掛けの唾を吐き掛け
臭い臭いと鼻摘む様 それが偽りの真
腹の中で肥やした厄は甘美な蜜に
共に舐め合いましょう それが愛の瞞し
その目に映る有りの儘 それに囚われ檻の中
格子開けど逃げ出せぬ虜
その口を衝く有りの儘 それを憚り檻の中
枷解けど逃げ出せぬ虜
呻く腹の蟲
「人は人の為に在らず」と人を糧にする人が言う
自惚れを振り翳し叫ぶ その様に何を思うか
腹の底で爛れた舌を刎ねて肥やした
ぶら下がる舌が詠う辞世の句
「こっちの蜜は甘いぞ」
振り返れば食い散らかし踏み躙った霞の痕
耳澄ませど掻き消すは鼓動
「愛」を叫び知らぬうちに「穢」に染まる虱潰し
今思えば何に馳せ焦がれたのだろう
繰り返す明の足音に釣られ漫ろ歩き
焼かれるのを待ち侘びる
飽きる事無く貪って蠢く腹の蟲が言う
「その卑しき深い業は何時か誰そ彼その自惚れに喰われる胃の中の蛙」
抜け出せないまま溶け始めている

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