この痛みに名前を付けるとしたら何だろうか
色さえ良く見えない ただ間違い無く此処に居る
声に出す事が出来ない 言の葉なんて以ての外
形さえ良く分からない ただ間違い無く此処に居る
頬濡らす其れは無くとも 心は叫び 泣き濡れている
吐き散らす其れは無くとも 嗚咽に溺れて 泣き濡れている
花散る様にふとした刹那、情が全て死んでくれたら良いのに…
夢でも幻でもなくこれは皆と変わらぬ私だけの現
嗚呼、本日お日柄も良く「気狂日和」に御座います
脳漿に種を蒔き待ちましょう 季節を幾つか越えた頃に
綺麗な園が見れる事でしょう 正に「桃源郷」と呼べる程の
温もりの中…花が咲き誇り、蝶が舞い踊る「春」
頬濡らす其れが在ったなら 痛みを声にも出来たのでしょう
吐き散らす其れが在ったなら 言の葉に全てを綴る事も出来たのでしょう
私は今どんな顔でしょうか 上手に笑う事は出来ていますか?
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