GARNiDELiA/TEN

フィクション

GARNiDELiA


word: メイリア music: toku

『TEN』収録

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  • 思い返せば
    いつもキミの思い通り
    真夜中に突然のメッセージ
    こちら側の都合はお構いなし
    それなのに心は逸り踊り

    はじめから
    短編のドラマだった
    続編なんてないと
    心構えできていたはずなのに
    カットできない

    何度も繋いだ手
    髪を絡めた指で
    何にもなかったみたいに
    明日にはあの子に優しく触れるの

    飲み込んだセリフと
    残しちゃいけない記憶
    味のなくなったガムと一緒に
    銀紙に包んでくしゃくしゃにして

    通り越せば
    跡形も無く消えていくだけ
    サヨナラのやり取りも残らずに

    私じゃヒロインにはなれなかった
    名もなきエキストラ
    これから描かれる物語には
    もう必要ない

    何度もその声で
    優しく呼ばれるから
    嘘じゃないと錯覚するくらいに
    こんなにもリアルに覚えてるのに

    ほんとはヒロインになりたかった
    あるはずもないのに
    ほんの少し早く会えてたらなんて
    願ってしまう

    何度も繋いだ手
    髪を絡めた指で
    何にもなかったみたいに
    明日にはあの子に優しく触れるの

    飲み込んだセリフと
    残しちゃいけない記憶
    味のなくなったガムと一緒に
    銀紙に包んでくしゃくしゃにして


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