2023-03-24
FullMooN、大切な人への思いをこうやって形にすることで、ずっと忘れないじゃないですか
4月に結成11周年を迎えるガールズロックバンドのFullMooN。彼女たちが、約10年ぶりになるフルアルバム『Dear...』を3月29日(水)にリリースする。これまでもフルアルバムを制作する機会はあったが、そのたびにメンバーの脱退など、理想通りにバンド活動を進めてゆくのが困難な時期を長く続けてきた。現在のメンバーが揃ったのは、約2年前。ここまでの日々の中、「このメンバーなら一生、FullMooNとして共に歩んでいける」と、4人は確信。その決意と、今後も長く続くFullMooNの未来へ向け、彼女たちはアルバム制作を決意。完成したのが、フルアルバムの『Dear...』になる。
今回、メンバーがフルアルバム『Dear...』の全曲解説をしてくれた。ここでは、全12曲を収録した中から、前半部から中盤へ向けた8曲について記したい。
『Dear...』
メンバーである私たちが最初に聞いたときから、涙が零れるほどの感動を覚えていた曲だからね。
ねね 歌詞を読んだら、詰め込んだ思いはわかっていただけると思いますけど。わたし自身は、遠くへ旅立った大切な人へ向けての思いとして書きました。しかも、変にオブラートに包むことなく、思い浮かんだ気持ちを、そのまま歌詞にぶつけています。冒頭にセリフを入れたのも、どうしても思いを語りきりたくて、その形を取りました。結果的に、切ない曲にはなりましたけど。ファンの方々から「今までの曲の中で一番好き」という声もいただけているように、とても満足しています。
今でも、ライブで歌っていると涙が零れそうになるんですけど。大切な人への思いをこうやって形にすることで、ずっと忘れないじゃないですか。しかも音源にすることで、一生消えずに残していける。だから形にしたのも理由としてありましたね。
葵 メンバーである私たちが最初に聞いたときから、涙が零れるほどの感動を覚えていた曲だからね。『Dear...』自体は、大切な人へ向けた思いを形にはしているんだけど。アルバムタイトルを『Dear...』にしたのは、「この作品をみんなに向けて届けたい」思いから名付けています。
『花火』
マジで青春曲です。しかも、高校生の頃の恋愛模様のような…。
ねね 『花火』は、マジで青春曲です。しかもキュンキュンする、高校生の頃の恋愛模様のような…。これは体験談ではなく、わたし自身、少女漫画が大好きなことから、ああいう世界観を歌詞にしたくて書いてみました。
えれん だから、ウキウキ飛び跳ねているような曲調なんです。FullMooN自体、ジャンルレスな音楽性を打ち出してきたし、そこの意識は今後も持っていたいことから、こういうポップな表情もアルバムに入れておきたかったんですよね。
『Time limit』
「承認欲求のお化け」など、自暴自棄になれば、自分やまわりをディスる面も出ています。
葵 『Time limit』は、わたしがFullMooNに加入して初めて書いた曲。自分の作る楽曲の場合、「歌メロが難しくて表現しきれない」と言われることが多いんですけど。でも、「ねねなら大丈夫」という思いから挑戦してもらったところ、理想以上に表現してくれました。ねねちゃんは、たまに変な恰好でライブをするときがあるんですね。そういうときほど「認めたくないこんな自分」と書いた『Time limit』を歌いたがるんですよ。その自虐的なところもポイントです。この曲はギターソロと2番のAメロのベースが恰好いいので、ぜひ注目してください。
ねね 「承認欲求のお化け」など、自暴自棄になれば、自分やまわりをディスる面も出ています。まぁ、わたしの場合、ディスる歌詞も得意なので(笑)。
『日常』
『日常』も、キュンキュンする恋愛の歌。『花火』に出てきた女の子が、大人になった感じだよね。
りん 『日常』も、キュンキュンする恋愛の歌。『花火』に出てきた女の子が、大人になった感じだよね。聴いてて心があったかくなる。こちらは大人の恋愛であり、女性の恋心って内容。最後に楽器の音が全部消えて、ねねの「大好きだよ」の言葉だけになるんですね。あの部分を聴いたら、絶対に自分に向けて言われてる気持ちになれます。
ねね ふわーっとした柔らかい曲調だったことから、幸せな気分になれる歌詞にしたくて、「一緒に暮らそうか」「えっ?!」みたいな感じで、同棲したての恋人どうしの姿を書きました。ちなみに、わたしの経験談ではないです。本当に少女漫画大好きっ子だから、思いきり妄想しながら書きました。ディスる曲のような経験はあっても、恋愛曲のような経験がまったくないので(笑)。ライブでは、誰かピンポイントで一人だけを指さして、「大好きだよ」と歌っちゃおうかな。
『イデア』
『イデア』は,亡くなった父との思い出を記しています。
えれん 今までのFullMooNにはない曲をと意識して作ったゴシックやクラシック感のある楽曲。結果的には、私らしさも出ています。煽りも入っているように、ライブで生きるシンフォニックメタル寄りの曲になりました。
ねね 『イデア』には、幼かった頃のわたしと亡くなった父との思い出を書きました。一緒にプラネタリウムを観に行った思い出や、窓の外に落としてしまった大切にしている人形を、父親が雨の中、外まで深夜に拾いに行ってくれたこと。オレンジの小さな明かりは、寝るときの豆電球のこと。動き出す人形たちは、子供の頃に見た怖い夢の記憶。父親が亡くなったのはもう10年以上前になりますけど。忘れたくない子供の頃の思い出を、ここに書き記しました。確かに曲調は激しいからライブでも生きる曲だけど、激しさじゃない感情で、この曲を受け止めています。
『shut out』
いろんなバンドさんが好きではなく、何時だってFullMooNが一番好きであってほしい。
えれん 「誰かと比べるのはやめて」という歌詞もいいよね。
ねね 世の中には、「一番じゃなくていい」という風潮があるじゃないですか。わたし、誰かと比べられるのはすごく嫌なんですよ。いろんなバンドさんが好きではなく、何時だってFullMooNが一番好きであってほしいです。
その会場の雰囲気がどうであろうと、『shut out』を演奏すると、かならずフロアが盛り上がって一体化した空気を作ってくれる。初見の人でも、すぐに拳を振り上げて騒いでくれる。だから、ライブでは欠かさずにやっています。
『オレンジビーチ』
伊東市の温泉街の目の前に広がる「伊東オレンジビーチ」を舞台にした、めっちゃ青春している歌詞になっています。
りん 『オレンジビーチ』は、ファンの人たちも巻き込みながら、みんなで合唱できる楽しい曲が欲しいなと思って、夏が似合う雰囲気もイメージして作りました。結果、伊東市の温泉街の目の前に広がる「伊東オレンジビーチ」を舞台にした、めっちゃ青春している歌になりました。だいぶ、オレンジビーチと連呼しているけどね(笑)。
えれん この曲を制作している当時、伊東市で立ち上がった「オレンジビーチプロジェクト」にFullMooNも関わることになり、そのプロジェクトのテーマソングを依頼されました。その時期にりんが作っていたこの曲なら「みんなで一緒に歌えるし、プロジェクトにもピッタリじゃないか」という話になり、歌詞にもオレンジビーチとたくさん言葉を詰め込んだ、この曲が生まれました。
『OMY』
ギターソロになると、大室山からおじさんが降臨して渋いギターソロを弾けば、弾き終わると、また大室山に帰っていくんですよ
ねね きっかけは、伊東市でオレンジビーチプロレスというプロジェクトが立ち上がり、そこからオオムロ・ヤーマンというマスクマンプロレスラーが誕生しました。そのテーマソングの依頼を受けたことから作ったのが、『OMY』になります。歌詞にも力良い表現を心がけつつ、スコリアや大室山、ジオパーク、イワナガヒメなど、伊東市にまつわる題材をたくさん詰め込んだご当地ソング風にも仕上げています。
葵 「入場テーマになる曲を」という依頼を受け、まさに、リングへ向かって登場し、歩きだすシーンをイメージして作りました。ゴリゴリのメタルサウンドながら、なぜかギターソロになると、大室山からおじさんが降臨して渋いギターソロを弾けば、弾き終わると、また大室山に帰っていくんですよ。
FullMooNはこの作品を手に、4月22日(土)に渋谷GUILTYを舞台に、「ねね生誕祭イベント」と「『Dear..』発売記念ワンマンライブ」を、1日2本立てで行う。最後に、ライブへ向けたねねの言葉を届けたい。
ねね FullMooNの周年と自分の誕生日が近いことから、いつもは合同でやってきました。ファンの方々から「ねね生誕祭」と「FullMooNの周年ワンマン」は、出来れば別々にやってほしいという声をいただいてきた中、今回ついに「生誕祭」と「周年ワンマン」を別々に。しかも、同じ日にやることになりました。「ねね生誕祭」には、わたしが懇意にしている仲間のバンドさんたちに集まっていただきました。そして、夜の11周年ワンマン公演では、この4人で描くFullMooNの世界観をたっぷりとお見せします。
今後のFullMooNですが、今はなんの心配事もなく音楽制作へ夢中になっている環境。だからこそアルバムも生まれたように、この勢いを持って、年内にまた新しい作品をリリースします。この4人になってから、本当に音楽のみへ集中していけるからこそ、今も新曲を作り続けていれば、またレコーディングも始めようと思っています。今後のFullMooNの動きも楽しみにしていてください。まずは、4月1日のエイプリルフールに何かをメッセージしますから。
TEXT:長澤智典
★音源情報★
FullMooN
『Dear...』
2023年3月29日(水)発売。
定価 3,300(税抜価格 3,000)
レーベル ジリオンモードプロダクション
収録曲
1.Dear...
2.花火
3.Time limit
4.日常
5.イデア
6.shut out
7.オレンジビーチ
8.OMY
9.GoGo
10.存在証明論
11.絆
12.alive
ディスクユニオン特典
サイン入り生写真(各メンバーランダム全4種)
タワーレコード特典
特製着せ替えジャケット
ディスクユニオン
https://diskunion.net/metal/ct/detail/1008612435
タワーレコード
https://tower.jp/item/5639558/Dear---
☆「Dear...」ダブルタイアップ!!
▶テレビ東京「じっくり聞いタロウ〜スター近況(秘)報告〜」
3 月度エンディングテーマ
毎週木曜 深夜12:00~12:30
▶朝日放送「やすとものいたって真剣です」
3月度エンディングテーマ
毎週木曜 23:17~24:16(関西ローカル)
★LIVE情報★
4月22日(土)
昼▶ねね生誕祭~ねねっ子どうぶつ大集合!!~
場所:渋谷 GUILTY
出演: FullMooN / RiskyMelody / Empress / MiyuEITA / Sirius / Sproject
時間:開場 12:00 / 開演 12:30
チケット:前売り 3,000円 当日 3,500(共にDRINK別)
予約サイト: https://www.tatenaga.net/
【配信】あり
【ねね生誕祭 配信詳細/購入】
https://www.mahocast.com/at/live/478/9614
夜▶FullMooN11周年記念ワンマンライブ「Dear...」
場所:渋谷 GUILTY
出演:FullMooN
OA)Empress / Sirius
時間:開場 18:00 / 開演 18:30
チケット:前売り 3,500円 当日 4,000(共にDRINK別)
予約サイト: https://www.tatenaga.net/
【配信】あり
【ワンマン配信詳細/購入】
https://www.mahocast.com/at/live/478/9615
※昼夜通しチケット(5,000円) ライブ会場物販で発売中!!
MV
FullMooN / Dear... MV
FullMooN /「絆」MV
FullMooN /shut out MVフル
FullMooN / Dear...全曲試聴
SNS
https://www.tatenaga.net/
https://twitter.com/FullMooN_tw
https://twitter.com/FullMooN_live
https://www.instagram.com/fullmoon_official01/?r=nametag
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歌詞合ってる?
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ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
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咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
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