2014-09-01
T.M.Revolution、活動をコンプレッションして、まだ粒が埋まっていないところを埋めていった

T.M.Revolutionが、「突キ破レル-Time to SMASH!」「Phantom pain」と2カ月連続でシングルをリリース。それぞれ異なるコンセプトで聴かせ、クリエイターとしての本領を発揮している。
【これこそが人間がプレイすることで生まれる面白さですよ!】
──「突キ破レル-Time to SMASH!」はアツいアップテンポのナンバーで、実にT.M.Revolutionらしい楽曲ですね。少年向けのアニメ主題歌という部分で、どんなことを意識されましたか?
「最初は言葉や意味という部分で、いつものようにあまり詩的にしてしまうと、アニメを観ている子供たちに伝わりにくいものになるんじゃないかなと思ったんですが…でも、その瞬間は分からなくても、年月が経ってから、きっとこういうことが言いたかったんだと気付くようなものであってもいいんじゃないかって。僕らも子供の頃に聴いた曲の本当の意味を、大人になって初めて理解したっていう経験があるじゃないですか。だから、あまり膝を折りすぎず、頑張ってここまで上がって来い!っていうほうが、子供たちにとっても、逆に掴みやすいのかもと思ったんです。それに、あまり作品とのマッチングを意識しすぎると、僕自身のライヴで扱いづらいものになってしまったり、楽曲として生きないと思うので。名義的にT.M.Revolutionとして世の中に送り出すものである限り、僕自身が責任を持って今後も歌い続けていけるものにしないといけないわけですしね。」
──今回は形態が4種類ありますが、特に初回生産限定盤の付属DVDに収録されているMUSIC VIDEOは、スタジオライヴ演奏を収録したモノクロ映像で。しかも、CDのバージョンとは違うジャズ/フュージョン系のアレンジで圧巻の演奏を聴かせていて、あれには正直圧倒されました。
「これまでもライヴでは、CD音源とは違った生のバンドサウンドのアレンジで楽曲を披露してきて…例えば10周年の時にリリースしたセルフカバーベスト盤『UNDER:COVER』では、オリジナルとは違った、ライヴでのアレンジに近いものを収録していて。そうやって、ライヴでやっていたサウンドアプローチを、CD盤に落とし込む作業を積み重ねてきました。そんな流れの中で、ライヴではこういうかたちでプレイしますよというものを、新曲のリリースと同タイミングで発表するのも良いなと思ったんです。しかも、それをスタジオで一発撮りしたライヴ映像で収録するというのは、初めての試みでもあるので面白いと思って。」
──これまでのライヴでは、ほとんどの楽曲をラウドロックやヘヴィサウンドで表現していましたが、今回ジャズ/フュージョン系のアレンジにしたのは、どういう意図があってのことでしょうか?
「10周年以降、T.M.Revolutionらしいサウンドアプローチを模索してきて、もはやラウドな方向には食傷気味なところがあるというか。何かもうひとつ、コレ!というものを生み出したいなということを抱えながら、ここ何年かずっと活動していました。そんな中で自分の血や肉や骨になっているものを、きちんとかたちにしたものを作りたいと思って、やっと辿り着いたのがコレなんです。別にバック・トゥ80'sということではないんですけど、その時代のプログレッシブロックやフュージョン独特の面白さというのがあるじゃないですか。実際に自分もシャカタクとかTOTOとか、そういう音楽を通過してきているし。そういうものとJ-POPとロックがひとつになったら、面白いものができるんじゃないかと思ったんです。」
──それにしても、映像を観てこれを全て人力でやってるのか!と驚きました。歌も演奏も圧倒的なテクニックですね。
「そう言ってもらえて嬉しいです。やっぱり人間力というか、人間による圧倒的なものを、ここまでしっかりと生み出せたのは嬉しいですね。今やデスクトップ上で、楽器が弾けなくても誰でも音楽が作れたり楽しめたりする。それはいいことではあるけど、やっぱりミュージシャンだからこそできることがあるわけで、それをみなさんに届けていくことは、僕らに課せられた使命でもあると思うので。」
──あのアレンジは、どのようにして組んだのですか?
「あれは、10周年の頃からいろいろやってもらっている、大島こうすけくんのアレンジです。大島くんはB'zの稲葉浩志さんのステージでバンマスをやったり、MAN WITH A MISSIONのプロデュースも手がけていて。で、僕の気持ちに賛同してくれて、一石を投じるものにしよう!って。」
──あそこまで複雑なアレンジのものを一発録りで収録したということで、かなりリハを積んだんでしょうね。
「やりましたよ。最初は“みんなプロだし、1日あればできるでしょう!”と思っていたんですけど、そんな生やさしいもんじゃなかったです。結局1日やった後、みんな宿題を持ち帰っておさらいして、収録の本番の前にもう1回きちんとリハに入って…すごく大変でした。」
──大変と言っているわりには、嬉しそうですけどね(笑)。
「そりゃ笑顔にもなりますよ。大変だったけど、それがむちゃくちゃ楽しかった。各パートどれもギリギリのところを攻めているので、ボイシングの逃げ場がないし、ハモが取りづらいところもあるし。しかも、リズムの食いと三連が、相当難しくて。食うの?食ったの?食わないの?って(笑)。めくるめく転調とコード感、しかもボイシングが全部違うっていう。それこそが、人間がプレイすることで生まれる面白さですよ。全員の生演奏で、“せーの”で出て、“せーの”で止まる。これは練習を積み上げるしかなくて、ある意味では格闘技みたいなものです。それをパフォーマンスとして観せることで伝わる、音楽の面白さや魅力があると思ったんですよね。あのMVでは“聴かせる”のとは違う、“魅せる”演奏をしっかり表現できたと思いますね。」
【まだやっていなかったことがこんなにあった!と気付いた】
──話はがらりと変わりますが、9月3日には9年振りのバラードナンバー「Phantom Pain」がリリースされますね。
「バラードは「vestige-ヴェスティージ-」(2005年8月発売)以来になりますね。昨今依頼を受けて制作するものは、アップテンポのチューンが圧倒的に多くて。タイアップ作品を楽曲でマッシュアップさせるようなものをお願いしますと、基本オーダーされることが多いんです。これもCMソングですが、最初はアップテンポの楽曲を使うという案も出ていたんですよ。でも、どうせなら新鮮なものにしたいということで。」
──すごく胸に響くバラードで、冬に聴きたかったです(笑)。
「いや、ほんとそうです。僕もこういう曲は、できれば冬に歌いたかった(笑)。」
──この曲は痒み止め薬品のCMでも話題でしたが、CMの反響を受けてCDにしようという流れでしょうか?
「実は逆なんです。最初にCMのオファーがあって、その時はまったく違ったアイデアの提案だったんですが、自分の中でやりたかったアイデアがあったので、こういうのはどうですか?と、逆提案させていただいたかたちだったんです。自分で自分自身をパロディー化する、しかもそれを新曲でやれないか、と。なので、最初からCMを想定して楽曲を作っています。今回この曲をリリースする際のTVスポットの映像とCMの映像が、同じ画角で流れるんですけど、よく聴くと歌詞が違うんですよ。こういうのって初めての試みで、すごく面白いんじゃないかと思って。」
──そこまで考えて曲を制作されたと。さらに面白かったのはMVで、サスペンスドラマ仕立てになっていますね。
「あの映像の韓流感が、たまらないですよね(笑)。」
──主人公の女性が、まさか!っていう。こちらのMVは、笑っていい映像なんですよね?
「大いに笑ってください!」
──このMVの映像も西川さんのアイデアですか?
「いえ、CMを手がけた制作チームのほうで、アイデアを練って作っていただきました。もともと、先ほどお話ししたCMを2段で積みたいというアイデアを実現するためには、どういうふうに構成していったらいいかというところで、こういう感じになりました。」
──MVの中で西川さんが歌われているシーンは、CMで流れているシーンと同じなんですよね。
「そうです。これまでもドラマ仕立てのMVは作っていて、それこそ歌唱シーンのないものもありましたけど、ドラマ部分で僕が演じていないものは、これが初めてなんです。今まではドラマ仕立てだったとしても、主演はあくまでも僕だったんですね。それを僕じゃない人がやるというのは、何気に新しい挑戦なんです。やってそうでやっていなかった。だから、ドラマシーンに関してはノータッチで、コンテだけ確認していた感じです。「突キ破レル-Time to SMASH!」で、一発撮りの生をバンドで収録してMVにしたのも初めてだったし。そういう意味では、今回は初めて尽くしになりましたね。」
──こういうクリエイティビティーにあふれたメディアミックスは、ある意味で一石を投じそうですね。
「だったら嬉しいですね。まったく新しい曲を替え歌先行で出すというのは、業界でも新しいと思います。先日、MTVの『VMAJ』で「Phantom Pain」の初パフォーマンスを行なったのですが、ご覧になってくださった方から、“私たちにはCMの歌詞でしか聴こえてきませんでした”という意見が上がるという弊害もありましたけどね(笑)。」
──CMの歌詞のインパクトがありすぎですからね(笑)。
「あれはクライアントのほうから、こういう歌詞を歌ってほしいというオーダーがあったので、それに沿って歌ったんですけどね。でもぶっちゃけ、最初にこのCMの話が来た時、スタッフの間で物議を醸したんですよ。これまで培ってきたアーティストイメージからすれば、受けないほうがいいんじゃないかと(笑)。最終的に判断したのは僕なんですけど、中途半端にやるのではなく、振り切って面白いものができるのならやりたいと思って。」
──こういうところまで、エンターテインメントの一部として楽しめてしまうT.M.Revolutionの感性は、とても素敵だなと思いますね。
「まぁ、それがT.M.Revolutionの良さですよね。「突キ破レル-Time to SMASH!」でジャズ/フュージョンのようなMVを発表したかと思えば、『NHKのど自慢』にゲスト出演もするしね(笑)。」
──今回のシングル2作は、楽曲だけでなく映像を非常に巧みに使って、T.M.Revolutionを表現したものになりましたね。昨年の『UNDER:COVER 2』のツアーでも、まるで映画のような世界観で、映像とステージを融合させた表現をしていましたが、そこからの流れでもありますか?
「いえ、そことは完全に切り離して考えています。あれはストーリーありきで、音楽はあくまでも映像に対するサウンドトラック的なとらえ方でした。今回はどちらも、まず音楽ありきで、その音楽の持つ力を映像が後押しするような作り方です。そういう意味では、発想は昨年とは両極にあると言えます。昨年のツアーは、それまでの自分の物作りの発想をアンプリファイアしたものでした。今回はそれをグッとコンプレッションして、まだ粒が埋まっていないところを見つけて、そこを埋めていく作業だったような気がしますね。その過程で、まだやっていなかったことが、こんなにあったと気付くことができました。」
取材:榑林史章
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