2013-02-19
【Yellow Studs】俺らの音楽は季節物なんだと思う

──いきなりぶしつけですが、Yellow Studsとはどんなサウンドを目指しているバンドですか? ガレージパンク、ジャズ、ピアノロック、ブルース、ロカビリー…さまざまな要素を持っているし、それでいて歌が真ん中にあるという。
太一「俺は何のジャンルも好きでして、ルーツをなぞるのでもいいんですけども、やっぱりそうすると曲を作ってる時に我が出てしまうんです。なので、ちょっとルーツから外れようとして、いろいろな感じのジャンルに聴こえるんだと思います。あと、英語の持つリズムってのは完璧だけど、日本人なので全部日本語でいきたいんです。日本語が持つリズム感を少しでもカッコ良くするために四苦八苦してるので、歌が真ん中に聴こえるんではないでしょうか。」
──バンドとしては2003年の結成なので活動歴は10年を数え、アルバムも今作『curtain』で6枚目。その間にサウンドやバンドのスタイルも変わっていったのでしょうか?
太一「特に変わったつもりはないんです。基本どんなジャンルでもカッコ良ければ好きなので、その時その時に“これ、やりてぇです。やってもいい?”って感じで曲を作ってます。だから、俺らの音楽は季節物なんだと思います。」
──ちなみにどんな音楽をやりたいと思って結成されたのですか?
太一「俺はOasisみたいなUKロックをやりたいなぁと思っていました。ただ、他のメンバーはロカビリーとかスカをやりたがっていました。しかも、みなド素人だったので結成当初のサウンドはひと言で言うと、“よく分からない中途半端”なサウンドだったと思います。とにかく下手くそでした。今でも下手くそですが(笑)。」
──次に最新アルバム『curtain』についてうかがいたいのですが、まずどんな作品にしたいという構想があったのでしょうか?
太一「特に構想はありません。その時にできること、産まれた音をぶち込ませていただきました。」
──いろいろなジャンルの要素を取り入れながらも、ライヴ感や臨場感があるサウンドが印象的だったのですが、そもそも曲作りやアレンジを行なう際に意識していること、こだわっていることはどんなことですか?
太一「ウケを狙った曲ってウケたとしても、やってる本人たちって以外とつまらなかったりするんです。だから、基本やりたいことをやっています。それで友人等にいろいろ意見をもらって、“あ、ほんと? じゃぁ、変えてみるかな”って思う時は変えます。“いや、ここは譲れないっしょ”ってところはそのままやります。」
──歌詞に関しては?太一さん自身が自分と対峙して吐き出されたようなリアルな言葉が並んでいますが。
太一「カッコ付けないことでしょうか。あと、意味の分からない表現は極力避けます。」
──「ライブハウス」は歌う意味、バンドをやっている理由を提示した感じですか?最後の《そして強く扉を叩くよ》の一節が印象深かったです!
太一「ありがとうございます。これは俺らの現状を歌いたかった曲です。けど、理由を提示しているのかもしんないですね。あ、そうだ。きっとそれもあります。教えてくれてありがとうございます。」
──また、《この世界は君の味方をするだろう》と歌う、ラストの「晴れろや」には勇気をもらいました。
太一「ありがとうございます。上手に生きていけてる人たちってほんのひと握りだと思うんです。みんなコンプレックスやら置かれている環境への悩み、不安があると思うんです。現に俺もそうです。この歌はある友達ふたりに対しての手紙みたいなもんです。」
──太一さん自身、今作曲の中で思い入れ深い曲、印象深い曲は?
太一「「サイレース」ですかね。とある曲を無理矢理作ろうと何十時間も頭を悩ませてたんです。“あー。もう無理だわ、これ。この曲産まれちゃダメなんだ”って思って遊びでピアノを弾いてたら一瞬でできました。前日に都内を雨の中を歩いてたのでそれを歌詞にしました。」
──あと、全13曲のうち再録が3曲あるのですが、なぜ再録を入れようと?
太一「「ブラックリバー」「バード」「灰色の街」は収録されていたCDがだいぶ前に完売してしまっていたので、ノリもいいし入れようかなぁ、と。「ブラックリバー」に関しては亡くなった友人の詩なので“あ。(友人の)親父さんにCDを送れるし、入れよう。決定!”ということで入れました。」
──そんな『curtain』というアルバムを作って、得れたものはどんなことですか?
太一「まだ発売したばかりなので特に実感がないです。すみません。あ、えー、あ…ダメだ。何が得れたんでしょうか?今度自問自答してみます。わずかでは御座いますがバンド活動費が得れる予定です(笑)。」
──では、最後に希望的観測も含めて、ここからYellow Studsをどんなバンドにしていきたいと考えていますか?
太一「希望は…贅沢できなくてでいいからバンドだけで暮らせるようになりたいです。あと、俺らを応援してくださってる方が飽きることなく、ずっと感動を与えられるバンドになりたいです。」
取材:石田博嗣
(OKMusic)
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