彩冷える/真冬、四連夜奏

グリッタートロウペン

彩冷える


word: 涼平 music: 涼平

『真冬、四連夜奏』収録

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  • 堆く積もり、蔽った、にび色。

    もう、窓際は塗りつぶされてしまった。
    覗いても、覗いても、銀世界。
    冷たい…

    嵩張りて沈む、焼けた、ぎわ色。

    もう、町並みの毒は消え去った。
    覗いても、覗いても、培養景色で。

    見上げれば、粉雪たちが舞い散る、この幻燈機。
    こんな季節、僕たちはどこへ行けば良いのだろう?

    かじかんで、感覚がなくなる指先、
    でも、四つの手は確かに次の舞台を引き寄せているのでした。

    忘れられない、理想の気が舞い散る、この触診台。
    こんな季節、僕たちは定めた、
    色彩艶やかな、冬の道。
    いつまでも変わらない。
    どんな事が君に起ころうとも。
    守るよ。
    グリッタートロウペン

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