2013-11-20
【Rhythmic Toy World】未来への希望を感じてほしい
初の全国流通盤『軌道上に不備は無し』でインディーズシーンを賑わせたRhythmic Toy Worldが同作より約7カ月というスピードでミニアルバム『オリンポスノフモトニテ』をリリース!
──まず、結成のいきさつを教えてください。
須藤「僕が本気でバンドをやれる仲間を探してた時に、同じ大学だった内田の歌声を聴いて“これだ!!”って思いました。そこから内田に猛アピールしました。」
内田「僕は最初、半信半疑だったんですけど、須藤くんから岸(Gu)の作った曲を聴かせてもらったのをきっかけに一緒にやることを決めました。」
岸「僕は完全に内田の歌声に惹かれました。その時に趣味程度でやっていたバンドを辞めてこっち一本で本気でやろうってなりました。」
──どのようなバンドを目指して結成されたのでしょうか?
内田「幅広い年齢層に届くような音楽を目指しています。」
磯村「自然と口ずさんでもらえるような楽曲だったり、ライヴでもみんなに歌ってもらえるようなバンドを目指しています。」
──“Rhythmic Toy World”というバンド名の由来は?
内田「“Toy”という単語を入れたいっていうのが先にあって、“BUMP OF CHICKEN”みたいに3単語にしたいなって。幅広くいろんな人に聴いてもらいたいという気持ちから“World”を、心踊るような曲を作っていこうという想いで“Rhythmic”を付けました。」
──2009年の結成から現在まで、どのような活動を行なってきたのでしょうか?
岸「結成してから1年はほとんどライヴはしないで、曲作りのためにスタジオばかり入ってました。」
磯村「ライヴは都内を中心に活動範囲を広げていき、ツアーをきっかけに地方でも僕らを待っていてくれる人が増えていきました。」
須藤「その中で『RO69JACK』で入賞したり、先輩のグッドモーニングアメリカが出しているコンピレーション『あっ、良い音楽ここにあります。その参』にも参加させていただいて、それらをきっかけに知名度が上がったと思います。」
──Rhythmic Toy Worldの楽曲はストレートな感情を描きながらもキャッチーで心を躍らせる楽曲が多いのですが、歌詞や楽曲制作についてのこだわり、意識などあれば教えてください。
内田「作品によって意識は変わっていくのですが、まずはメンバーで話し合ってそのシーンを思い描きながら制作していきます。歌詞は曲のイントロができた時点でなんとなくイメージができています。お客さんもそうなんですけど、僕はメンバーを驚かせたいというのがあって、こんな展開にしたら…などメンバーに対してサプライズみたいなものはいつも意識してます。」
──なるほど。前作『軌道上に不備は無し』を改めて振り返って、どのような作品になったと思いますか?
内田「たった半年前なんですが、今改めて聴くと若かったなって思います(笑)。」
磯村「“はじめまして、Rhythmic Toy Worldと申します”的な…(笑)。やっぱり初の全国流通作品ってことで思い入れがものすごくあります。」
須藤「全国の人たちに“僕らがRhythmic Toy Worldです!”って胸を張って言える作品だと思います。もちろん今回も絶対的な自信はありますけどね(笑)。」
岸「確かに!」
──リリース後、バンドとしての変化などはありましたか?
内田「意識は絶対的に変わりました。音楽中心というか、常にバンドのことを考えるようになりました。」
須藤「普段も恥ずかしくない行動をとるようになりました(笑)。」
──そして、約7カ月というスピードで今作『オリンポスノフモトニテ』をリリースということですが。
岸「前作を基板にして、よりキャッチーさを意識しました。シンプルにしつつ、どれだけ自分たちらしさを出すかっていうのをメンバーで話し合いました。」
内田「歌詞に関しては、よりリアルに、より鋭く書いていこうとは決めていました。ツアー中に制作ということもあって、僕らのリアルな面が歌詞に自然と書けたと思います。」
──1曲目を飾る「フレフレ」は応援ソングの中に世界的な問題なども描かれていたり、印象的なフレーズが多くとても耳に残りやすかったです。
内田「《轟音のミサイルが空を駆ける 一切れのパンでさえも命を繋ぐ》というフレーズが最初にあって、世界的な問題に焦点を当てて作ってたらサビで急に“フレーフレー”って歌っちゃって。こんな世の中でも頑張って生きていかなきゃなって想いがあふれた感じですね。」
──「8535」は人生初のラブソングということですが、普段の制作との違いなどはありましたか?
内田「特に大きな違いはなかったですが、強いて言うなら歌詞をメンバーに見せるのが少し照れくさかったです。」
──「とおりゃんせ」のスローな曲調からサビに向かっていく疾走感、「描いた日々に」での不安な心の中を描きながらも爽快なサウンドが印象的でした。展開や構成がクセになる楽曲ばかりですが、制作はどのように進めているのでしょうか?
岸「スタジオにカンヅメになって収録する曲を1曲ずつ完成させていく感じです。プロデューサーにも付き添ってもらって客観的な意見も取り入れながらアレンジしていきました。」
──そうして出来上がった『オリンポスノフモトニテ』を引っ提げて9月6日に先行視聴会が行なわれましたが、そのようなかたちで新曲を初披露しようと思ったのはなぜですか?
内田「応援してくれているファンに対しての恩返しです。バイヤーさんよりも早く聴けるってのが本来あるべき姿じゃないかな?って思ったからです。」
──確かに。先行視聴会を行なっての手応えはどうでしたか?
磯村「ライヴでのお客さんの反応が明らかに変わりました。いい意味で反応が新曲っぽくないというか、イントロが始まった瞬間に“きたっ!”みたいな反応をしてもらえます。」
岸「だから、ライヴで新曲やるのが楽しみで。リリース前、リリース後っていうライヴの楽しみ方が僕は好きですね。」
──今作『オリンポスノフモトニテ』の中で思い入れのある曲は?
内田「挙げるとするなら「8535」ですかね。なんてったって初のラブソングですから(笑)。」
岸「僕は「フレフレ」です。みんなで初のコーラスをやったりしたのでレコーディングでの記憶が一番残っています。」
須藤「「未来への疾走」が自分のソロがあるので一番好きです。」
磯村「僕は「描いた日々に」ですね。歌詞がとても好きな曲で、間奏のリズムが叩いていて爽快です(笑)。」
──最後に、リスナーの方々にひと言お願いします。
内田「この一枚を聴いて、未来への希望を感じてほしいです。あなたにしかできないことはきっとすぐ側にあるはずなので。そうやって一緒に未来へ。」
取材:高良美咲
(OKMusic)
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