夕暮れの街のメロディ
口笛でなぞるハーモニー
きみは嘘をついたことがないって
なにやらそれはどうも嘘みたいで
走ったり止まったり変わるリズム

広い公園にひとつだけのベンチ
照らす街灯の不規則な点滅
無邪気な笑顔の後に
少しだけ悲しい目をしたのは
なぜ なぜ

強くなる 思いだけが
弱いぼくのままで
邪魔をする音は消して
歌うよ きみのために
魔法をかけて このままで
どんな夜が訪れても
ぼくは手を離さない

昼のドラマのパロディ
台詞を真似るラストシーン
いつも話はすれ違いばかりで
だけどいつまでもそばにいたくて
笑ったり怒ったり揺れるポエム

季節はずれのサンタクロースのオブジェ
涸れた噴水に忘れ去られた靴
淀む言葉の隙間に
微かに見せた戸惑いの色は
なに なに

強くなる 思いだけが

弱いぼくのままで
邪魔をする音は消して
歌うよ きみのために
魔法をかけて このままで
どんな夜が訪れても
ぼくは手を離さない

二度と手を離さない


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