今宵街は 暗闇の毛布に
白く縁どる 水玉の模様乗せ
吐く吐息は シリウスの鼻先
会うはずもない 君を呼んでいる
「マフラーの代わり」って 華奢な両手を回してたあの頃
大丈夫だと嘘をついた 変わらないわと嘘をついた
微笑んでは 俯いてた 白すぎてまぶしい未来に
無くなりそうで抱き合った 踏まれたように溶け合った
二人だから せめてどうか 今君が笑えてますように
あの頃とは 違う雪の下
白い粒よ あの頃に降り積もり
なかったことに 魔法をかけてよ
もう眠ったころかな 都会の空はなんとなく寒そうだから
四角い上に丸まって かぶさる布に収まった
何もなくて それでよかった 何もかもあると思えてた
「そっちはもう雪が降ってるかな」
「ええ、でも違う空、同じでも戻らないわ」
大丈夫だと嘘をついた 変わらないわと嘘をついた
微笑んでは ただ泣いてた 白すぎてまぶしい未来に
無くなってから気が付いた 気づかぬように消し合った
二人だから せめてどうか 今君が笑えてますように
あの頃とは 違う雪の下
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