2014-03-20

夜の本気ダンス、ロックミュージックで踊りたい人のために

 京都を中心に、日本語を織り交ぜたロック・ダンスミュージックで話題を呼んでいる夜の本気ダンス。初の正式音源「B!tch」に続き、3月5日に発売となったミニアルバム『DANCE STEP』について米田貴紀(Vo&Gu)に訊いた。

──2008年の結成から現在まで、どのような活動を行なってきたのでしょうか?

銀杏BOYZのコピーバンドを組んでいたギターとドラムが、高校卒業を機にオリジナルのバンドをしたいということで結成しました。2年前まではほとんど京都内で活動していました。音楽性は昔から変わらず、こういう感じですね。

──“夜の本気ダンス”とはどのようなバンドだと思いますか?

ロックミュージックで踊りたい人たちのためのバンドです。

──夜の本気ダンスの楽曲は日本語をダンスミュージックに織り交ぜていますが、制作の際に意識しているのはどのようなところですか?

語感はとても大切にしていますね。楽曲のリズムを損なわない歌詞を心掛けています。

──そのルーツになった音楽はどういったところだったのでしょう?

いろいろと雑多に聴いてきたのでさまざまですが、邦楽だとASIAN KUNG-FU GENERATIONやSTAn、洋楽だとフランツ・フェルディナンドやアークティック・モンキーズをよく聴いてました。

──初の正式音源として2月5日にリリースしたシングル「B!tch」はエッジの利いたリフと挑発的な歌詞が印象的でした。

まず最初にリフができて、そこから練り上げていく感じでしたね。歌詞は楽曲のイメージがすごくセクシーだったので、そういう歌詞に自然となりました。なかなかいい評判をもらえているので嬉しい限りです。

──改めて、どのような楽曲になったと思いますか?

正式音源の1発目としてはまずまずの作品になったのではないかと思います。カップリングも含めて気に入っていますね。

──リリース後、何かバンドとしての変化などはありましたか?

それぞれメンバーのモチベーションは上がったんじゃないですかね。

──そんな「B!tch」より1カ月でリリースとなるミニアルバム『DANCE STEP』なのですが、まずどのようなビジョンを掲げて制作に取り掛かったのでしょうか?

最初に候補曲が何曲かあって、そこから今回やれそうなものを選んだって感じです。イチから書き下ろしたのは「YOU&I」です。

──1曲目を飾る「Fun Fun Fun」は疾走感にあふれたメロディーやコーラスがライヴで盛り上がりそうですね。

この曲はまず最初にイントロが完成して、そこからサビなんかを考えていったのですが、イメージとしてはさわやかで若々しい曲が作りたいというのがあってそういう方向に持っていったという感じですね。すごくキャッチーで単純やし、ライヴでもたくさんやってお客さんと気持ちを分かち合いたいです。

──「戦争」は韻を踏んでいたり、同じフレーズを繰り返すのが印象的でした。すでに自主制作でもリリースしていますが、今作に収録するにあたりどのようなアレンジをしたのですか?

アレンジは少しやりました。自主音源で出した時のものが結構ガレージロックのような荒々しさがあったのでミックスではそこを変えました。

──「YOU&I」は少し感傷的なリリックの中の比喩的な表現が面白かったです。

《心ドーナツ型になってしまったり》というフレーズが最初に出てきて、それが気に入ったのでそこから別の部分の歌詞も書いていきました。結構そういうパターンで歌詞を作ることが多いですね。

──他にも躍動的なグルーブの「Dookie Man」、哀愁漂う「愛は終わり」など、さまざまな楽曲が収録されていますが、どのような一枚になったと思いますか?

さまざまなアプローチの曲が揃っていますが、どの曲もどこかつながっている部分があると思います。踊れる部分であったり、メロディーだったり。そういうところを聴いて楽しむのもありだし、1曲ごとに聴くのもありな作品ですね。反省点が結構見えたので、次作るであろう作品に対しての気持ちが高まりました。僕たちのことを知らない方も知ってる方もどちらにもオススメできる作品となったのでぜひぜひ聴いてください! みなさまよろしくお願いします!

──そんな本作の聴どころはどこでしょう?

各曲の音の違いや雰囲気の違いですかね。楽しんで踊ったり揺れたり、僕たちの音に身を任せていただけたらと思います。

──『DANCE STEP』を引っ提げて、『MONICA URANGLASS & 夜の本気ダンス Wレコ発ツアー』が決定していますが、意気込みなどあればお願いします!

MONICA URANGLASSとのツアーなので、いつも以上に気合いを入れて踊らせ合戦頑張ります!

取材:高良美咲

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