2019-08-21
d-girls、恵比寿LIQUIDROOMワンマン公演より、7人の新体制で始動!!
5月にアルバム『d-girls'19』を発売。同時に、TSUTAYA O-WESTでワンマン公演を行ない、確かな手応えをつかんだd-girls。同時に彼女たちは、今年に入り毎月全国各地でツアーを行ない続けてきた。そのツアーの集大成として用意したのが、8月13日(火)に恵比寿LIQUIDROOMを舞台にした「d-girls全国ツアー2019 ツアーファイナル単独公演」になる。この日は新曲の披露や、d-girls候補生として崎山サラと来栖蘭のステージデビューなど、新しい動きもライブの中へ組み込んでいた。
ライブは、異なる衣装姿で前編と後編に分けて披露。前半部は、スペイシーなトランスナンバーを軸に据えた壮麗な物語を表現。後半は、ハッピーなダンスポップチューンを中心にしたパーティ感満載なステージングを描き出していった。しかも、ここまでが5人のd-girlsとしての姿。最後のブロックには、候補生2名を加えた7人編成による新生d-girlsの姿をお披露目。ここからd-girlsは新たなPhaseへ突入したことも、ライブを行うことで彼女たちは示してくれた。
他にも、d-girlsのライブの独創性を担うビジュアルポイ(紐の先にLEDの重りのついたジャグリングの道具)を使用した『NEGAI』と『Bright』。エレクトロな音を魅力にしたd-girlsが、あえて無音ダンスやアカペラを用いて、対極の魅力を描き出す『alive』を介したステージング。d-girlsの楽曲リミックスコンテストで優勝した『Smile again』のRemix Version に乗せてのパフォーマンス、『CHANGE THE WORLD』の英語バージョンや新曲『Dream on』の披露など、とにかく盛りだくさんな内容だった。
集客面でも満員には届かなかったが、恵比寿LIQUIDROOMを相応に満たす人たちが来場。先に、この日発表になった最新情報をお伝えしよう。まずは「新曲の『Dream on』をシングルとして9月25日に発売」「『CHANGE THE WORLD』の英語バージョンを、10月に世界配信」「『Smile again』リミックスコンテストの優勝曲を筆頭に最終審査まで残った楽曲を収録したリミックス盤の発売」と、音源に関する3つの発表があった。ライブ関連でも、「11月9日に大阪で定期公演を開催」「12月1日にヤマハ銀座スタジオを舞台にyoshimiが活動12周年ソロコンサートを開催」「12月31日に定期公演を行っている池袋LIVE IN ROSAを舞台に“年納め”単独公演を開く」ことを伝えてくれた。ここからは、8月13日の恵比寿LIQUIDROOM公演の模様をお伝えしよう。
「同じ空の下 同じ場所で いつも聞こえるみんなの声」。杉本よしみの歌声が響き渡ると同時にd-girlsのライブは『stay』から幕を開けた。彼女の歌声へ、熱した声を上げる観客たち。「同じ夢みて 同じ時を 共に生きてる僕らがいる」。d-girlsには、仲間たちと共に未来を描き出そうと誘いをかける楽曲がとても多い。何度も挫折を経験しながら、それでもあきらめることなく夢を追い求めてゆく彼女たちの姿に、みずからの夢を託し応援している人たちが今のd-girlsの客層の中心だ。それを彼女たちは知っているからこそ最初に『stay』を歌い、この日も、共に夢へ向かう航海へ乗り出そうと誘いをかけてきた。同じ場所で同じ熱を共に交わしあおうと歌の手を伸ばしてきた。
躍動的なダンスビートが音の唸りを上げると同時に、歌のバトンは百瀬めいへ。彼女は『Call my name』を歌唱。楽曲が進むごとにパワーをブーストしてゆく楽曲の上で、「そばにいてね」と歌声をはべらせてゆく。何時だって、そう。d-girlsは、共に手を取り合い、一緒に未来を描こうと呼びかけてくる。その想いに賛同した仲間たちの輪が、何時しかここまで大きく膨らんでいたのが嬉しいじゃない。
歌のバトンは、瀬戸千花へ。切なさを抱いた声を響かせ、彼女は求めるように『with you』を歌いだした。力強く攻める楽曲とは裏腹に、その歌声は、今にも壊れそうな切なさを抱いていた。一人一人のキャラクターを活かした楽曲を歌うことで、曲の表情に深みを与えてゆく。それも、楽曲ごとにヴォーカルを変えるd-girlsだからこその魅力と特色。切なさの中へ力強い表情を感じれたのは、瀬戸千花自身の負けん気が滲み出たものか。
秘めた想いを力強くぶつけるように、杉本よしみが『光』を歌唱。言葉のひと言ひと言を噛み砕き、その上で彼女は、胸の内側から沸き上がる想いを張り上げる力強い声に変え、歌にぶつけてきた。凛々しさを覚えるステージンクには心惹かれる魅力がある。
斉東由奈が願いを込めた想いを空へ届けるように『NEGAI』を歌唱。彼女の背景では、4人のメンバーたちがビジュアルポイを用いて様々な光の絵をステージ上に描き出す。d-girlsのライブの魅力として、ワンマン毎に披露しているビジュアルポイを用いたステージング。斉東由奈の歌う心の揺れや願いを乞う歌声とシンクロするように、彼女の背景で様々な光の絵が描かれてゆく。その鮮やかなパフォーマンスにも目を奪われるが、それ以上に、「それがわたしの願い」と強い意志と願いを込めた斉東由奈の歌声に心は強く惹かれていた。
重厚なデジタルビートが炸裂。触れた人たちをスペイシーな異空間へ連れ出すような始まりだ。壮麗なサウンドスケープの上で、杉本よしみが銀河の彼方へ声をはべらすように、透明感を持った声色で『noemi』を歌唱。その歌声は、触れた人たちを魔性の魅力で深遠へと呑み込んでゆくローレライのよう。力強く躍動するビートとは裏腹に、美しく聡明さを持った歌声を響かせる。何時しか誰もが微睡みながら、歌声へ引き寄せられるように心落ちていた。
前半部は各自のキャラクターを活かしながらも、スケール大きな楽曲を魅力に、観客たちをd-girlsの描く壮麗な異空間へ誘う形で展開。続く『alive』でも、躍動する楽曲の上で切々とした想いを願い乞うように瀬戸千花が歌いかけてゆく。途中には、無音の中でのダンスとアカペラも披露。そこへは、裸の自分たちで人を惹きつけたい彼女たちの強い意志が投影されていた。ふたたび、躍動する楽曲へ転化して以降も、瀬戸千花は儚さを抱いた歌声を響かせ、現世を忘れた不思議な夢をこの空間へ投影し続けていった。
ビートは力強さを増してゆく。ここから一気に銀河の彼方へ向かって力強く走り出そうと、d-girlsは『CHANGE THE WORLD』を歌唱。この日は、杉本よしみと瀬戸千花が英詞バージョンで楽曲を熱唱。何時もとは雰囲気の異なる歌詞と歌声なれど、楽曲は変わらず感情の鎖を解き放ち、心を開放してゆく躍動感と壮麗さに満ちている。何時しかフロア中から熱した声が沸き上がる。誰もが彼女たちの強い意志に習い、壮麗な音が支配する空間の中、舞台上の5人へ向け祈りにも似た絶叫を届けていた。
前半部最後の楽曲として届けたのが、杉本よしみが作詞を担当。「今始めよう 探し出そう夢の道」と、共に夢や希望を追い求めようと杉本よしみと瀬戸千花が歌う新曲の『Dream on』。これまでの壮大なステージングから表情を塗りかえるように、5人は温かさを抱いた声で「立ち上がれ これからも」「夢のメロディ歌い続けよう」と誘いをかけてきた。一気に互いの距離が縮まる。温かい2人の歌声へ熱狂した声をぶつけ、心を結び合おうと声を張り上げる観客たち。彼女たちは、夢見続けた未来へ一緒に辿り着こうと声を上げてきた。「夢のメロディ」という歌詞の通り、その歌声へ触れた人たちの心にもd-girlsは夢の続きを魅せる切符をくれた。その歌声へ一緒に飛び乗れば、僕らもきっと素敵な夢を見ていける。そんな気持ちに心を染め上げてくれたのが嬉しいじゃない。
後半戦のライブは、リミックスコンテストでグランプリを獲得したバージョンによる『Smile again』からスタート。壮麗な広がりと期待や希望を抱かせる多幸感を持ったキラキラとしたサウンドも印象的だ。リズムとサビ歌を強調。杉本よしみのヴォーカルからも、希望や幸せを感じれば、リミックス曲らしいトリッキーな楽曲展開を示してゆくところも魅力だ。
楽曲は、ここから更にテンションを上げだした。ビジュアルポイを手にしたメンバーたちが光のグラデーションを描きだす。飛び出したのが、瀬戸千花が歌う『Bright』だ。気持ちを強く押す楽曲の上で、愛らしさを抱えながらも、想いを響かせるように歌う瀬戸千花。その横では、二手に分かれたメンバーたちが、「眩しい光に心奪われ」るように多彩な光の文様を描きだしていた。楽曲と愛らしい瀬戸千花の歌声とビジュアルポイの描きだす文様が一つに重なりあい、ドリーミーな世界を描き出す。後半には、瀬戸千花とファンたちによる熱い掛け合いも登場。共に夢を追い求める夢追人たちだからこそ、キラキラとした音世界の中、笑顔で戯れあっていた。
ギラギラとした熱気を降り注ぐように、斉東由奈が情熱抱いた歌声を響かせ『Go Go Love』を熱唱。彼女の芯の太い歌声が胸に突き刺さる。その刺激に触発され、フロア中から飛び交う熱いコール。攻める斉東由奈の歌と、4人の挑発的なダンス。彼女の歌に合わせフロアから飛び交う口上。熱は、どんどん膨らんでゆく。
その熱狂を空へ連れ出すように、明るく開放的なハッピーダンスチューンに乗せ、こだま霞が『STAR☆JET』を歌唱。胸がどきどきする、わくわくが止まらない。左右に動くメンバーらの動きに合わせ、フロア中の人たちも右へ左に大移動。彼女たちへ導かれるまま、心の翼を広げ、大空へ向かって思いきり羽ばたこう。彼女たちが作り出す歌のジェット気流に導かれるまま、誰もが満面の笑顔ではしゃいでいた。なんて気持ちをうきうきと開放する楽曲だ。
ハッピー感を更に増すように、斉東由奈が『See you again』を歌唱。フロア中から飛び交う熱いコール。光をまぶしたその歌声に導かれ、誰もが、彼女たちと一緒に笑顔に包まれた空間の中、無邪気に自分を開放していた。愛らしい斉東由奈の歌声が。胸に夢を抱いている人たちにエールを送ってゆく。
ふたたび、歌のバトンはこだま霞へ。彼女は、キラキラとしたハッピーダンスポップチューン『Platinum party』を愛らしさたっぷりに歌唱。こだま霞には、ハッピーなパーティチューンがとても似合う。気持ちをカラフルに染め上げる楽曲の上で、甘えた素振りで舌ったらずに歌われるたび胸がキュンと疼きだす。ドキドキがバクバクに変わってゆく楽しさは、ライブだからこそ強く感じれる興奮と高揚だ。
熱狂のバトンを受け取ったのが、百瀬めい。彼女は、躍動を増したダンスビートの上で『again』を愛らしく熱唱。「もう一回やってみよう … あの頃みたいにtry again」と歌われるたびに心励まされる。軽快に跳ねるビートの上で、満面の笑顔を浮かべ、百瀬めいが、華やかなダンスを描くメンバーたちが、会場中の人たちに無邪気な勇気を降り注ぐ。フロアでは大勢の人たちが、飛び跳ね、モッシュしながら思いきり楽しんでいた。
ノンストップなライブも終盤戦へ。楽しいやハッピーなど多幸感をいっぱい塗り重ねたところへ、さらに気持ちを沸き立てるように、杉本よしみと瀬戸千花が『brave heart』を届けてくれた。フロア中から起こる熱いメンバーコール。「高鳴る胸の鼓動」が互いの気持ちを熱く結び合う。終盤には、メンバーと観客たちが大きく手を振り合う場面も登場。「君の声が聞こえるからもう怖くない」「羽ばたくことを覚えて大きな空へ飛び立ってゆくよ」の歌詞のように、誰もが理性を脱ぎ捨て、楽しさに満ちた空間の中で5人と一緒に無邪気に戯れていた。
「今すぐ君に伝えたい」、杉本よしみと瀬戸千花による『moment』だ。熱狂の波はどんどん大きくなる。沸きだす熱を抑えられない。互いに心と心かシンクロしあったとき、そこには何にも替えがたい幸せが支配してゆく。弱い自分を認めながらも、それでも夢をあきらめない姿や意志を、彼女たちはリアルに届けてゆく。「今すぐ君に伝えたい」「今すぐに君に逢いたい」。
飛び出したのが、瀬戸千花の歌う『Happy Go Go』だ。メンバーが舞台上にサークルを描けば、フロアにも幾つものサークルが誕生。「僕達の未来はいつだって そうさ僕らの意思で変えられる」。その言葉を示すように、右手を高くかざし、その手をぐるぐるまわすだけで僕らはハッピーなれる。幸せになれる最高の呪文を彼女たちは教えてくれる。「僕らの未来は」「ハッピーハッピー」の熱い掛け合いがたまらない。この歌に振れている間、いや、d-girlsのライブに包まれている間中、僕らは現実を忘れた幸せな空間に抱かれていた。
最後のブロックからは、2名の候補生も加えた7人の新生d-girlsとしてのステージへ。披露したのか「悲しみつらさ寂しさも全部夢が埋めてくれるから」と歌う『dreamer』だ。杉本よしみと瀬戸千花が、夢見る気持ちを忘れない強い意志や想いを温かい歌声に乗せ届けてきた。何より、7人というパワーアップしたステージングによって、パフォーマンスに一気に華やかさが増したのは間違いない。候補生2人の一生懸命5人についてゆく姿も含め、この7人が夢を掲げ続ける限り、その夢はさらに大きく脹らんでゆく。その期待を、この日のステージでd-girlsは示してくれた。「あなたと一緒に走れて わたしの生きる証になったよ」。まさにその気持ちを胸に、新生d-girlsはここから輝きを振りまきながら走り出す。
最後の最後に、d-girlsは『Voyage』をプレゼント。杉本よしみと瀬戸千花が歌を担当。すべては自分次第。その気持ちを胸に航海を続ける彼女たちの意志と姿勢を示した楽曲だ。メンバーが手にしたタオルを振りまわせば、 フロアでもたくさんのタオルが舞い踊っていた。「ここから始めよう 地図のない航海」。これまでも、今も、d-girlsは苦しい航海を続けながら、宝島へ辿り着くたびに確かな幸せを手に入れてきた。もちろんこれからも、彼女たちは荒波を乗り越え、一つ一つ大切な宝物を、d-girlsという船に乗り込む仲間たちと一緒につかんでゆくはずだ。さぁ、次の航海へ、今度はあなたもクルーの一人となって乗り込まないか。
7人編成になり、さらにパワーを増したd-girls。彼女たちが未来にどんな新しい景色を描くのか、ともに見続けようじゃないか。
PHOTO:藤森勇気/大西基
TEXT:長澤智典
『NEGAI』
『alive』
d-girls Web
https://d-girls.info/
d-girls twitter
https://twitter.com/d_girls_FD
d-girls LINE
https://line.me/R/ti/p/%40ovo3775q
d-girls 公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC8euxj6m45YadeM7MpEcyHA
杉本よしみ
https://twitter.com/yoshimi_1106
瀬戸千花
https://twitter.com/seto_chika
斉東由奈
https://twitter.com/saito_yuna
こだま霞
https://twitter.com/kdm_kasumi
百瀬めい
https://twitter.com/_momose33
崎山サラ
https://twitter.com/Sarahsakiyama
来栖蘭
https://twitter.com/KurusuRan
★インフォメーション★
9/25
New Single『Dream on』発売
d-girls定期公演
8/29, 9/26, 10/28
池袋LIVE INN ROSA
―セットリスト―
『stay』
『Call my name』
『with you』
『光』
『NEGA』
『noemi』
『alive』
『CHANGE THE WORLD』
『Dream on』
『Smile again』
『Bright』
『Go Go Love』
『STAR☆JET』
『See you again』
『Platinum party』
『again』
『brave heart』
『moment』
『Happy Go Go』
『dreamer』
『Voyage』
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新着コメント
Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
気持ち悪すぎ。犯罪者