2020-04-25

Empressのメンバーが語る、ミニアルバム「カタルシス」収録全曲の聞きどころは、ここ!!!

始動から8ヶ月。会場限定で販売中の1stシングル「one day」の好リアクションを受け、4月29日に全国流通盤となる1stミニアルバム「カタルシス」を発売するEmpress。"女帝(Empress)という強い名前とは裏腹に、3人とも物腰の柔らかい性格。にも関わらず、ステージに上がると凛々しい表情で煽る姿を見せるように、表に出さないだけで本性は女帝たち??
今回、3人がミニアルバム「カタルシス」の全曲解説をしてくれた。ここに収録曲の魅力をお届けしたい。

「Dreaming of Reign」

マナ:冒頭を飾ったのが、ライブでの登場SEにも使われている「Dreaming of Reign」になります。「女帝とは??」というテーマのもと、3人でいろんな言葉を持ち寄ったうえで、それをマナが語っています。具体的に何を言ってるのかは、それぞれで確かめてください。
Yui:タイトルに「君臨する夢」と名付けたように、その言葉もヒントになるよね。ライブでは、このバージョンをSEとして使用するように、ライブハウスの大音量の環境だとセリフもはっきり聞こえるかも知れません。
みつき:どれも英語のセリフなんですけど、発音はネイティブにと頑張りました(笑)。

「one day」

みつき:「Dreaming of Reign」を受けて流れるのが、会場限定で発売していた1stシングルの表題曲「one day」になります。「one day」はEmpressにとって原点となる楽曲であり代表曲。だからこそ、活動から8ヶ月の間でのバンドの成長を形として示そうと、イントロのギターに手を加えるなど、進化したバージョンとして新録しました。しかも「one day」は、デビューライブ以降、今まで一度もライブで演奏を欠かしたことがない曲。ライブでは、お客さんたちも楽曲の展開を理解してくれているように、ギターソロになると急にわたしの前に集まってくれば、頭を振るところではみんなで振ってくれるなど定番化した動きも出来あがっています。
マナ:歌詞のテーマは「生きる」こと。誰もが1日1日を生きてくことを当たり前だと思って過ごしているけど。たとえ明日が来ても、必ずしも昨日や過去と同じ日を迎えるとは限らない。だからこそ「1日1日のありがたさにもっと気づいて欲しい」「毎日をなんとなく過ごしちゃ駄目だよ」という想いを、「one day」には込めています。
みつき:「one day」は、「伝えたい今日この瞬間を」という歌詞から幕開けるんですけど。わたしたちもライブ中はその言葉通りの気持ちになり、毎回気合いを入れて演奏しています。

「カタルシス」

みつき:ミニアルバムの中で一番激しい、暗めのロックが好みな人に刺さる曲じゃないかな。イントロがベース演奏から始まるんですけど、そこも聞きどころですし、ライブ・パフォーマンス面でも一番激しい曲だからね。
Yui:「カタルシス」はベース演奏が目立つ曲。ライブでは多少荒々しくても勢いで攻めていけるけど、音源ではそうはいかないぶん、何回も取り直したうえでベストなテイクを入れました。ライブで演奏しているとベースが目立てるように、かなり気合いも入ります。
マナ:この「カタルシス」、音源で触れるのとライブで体感するのとでは、聞こえ方に差が出てくると思います。ライブで「カタルシス」を演奏するときは、イントロのベース演奏終わりで、歪んだ声で「カタルシス」と叫ぶんですけど、音源ではそこを囁き声に変えています。そこの違いがあるだけでも、ライブと音源ではずいぶん雰囲気が変わるんじゃないかな。実際にライブでは、「カタルシス」と叫ぶことで気持ちのスイッチも入ってくからね。
 歌詞には、人生のどん底にいる人を主人公に書きました。人生に挫折し、目の前が真っ暗状態の主人公が、これからどう生きようかと彷徨い続けてゆくように、本当に絶望しかない世界で助けを求めるんですけど。とあることをきっかけに、最後の最後にちょっとだけ前を向いてみようと思えてゆく。主人公は、落ちサビの辺りでは本当に生きることへの限界を迎えてるんだけど。「それでも前を向きたいよね」となっていく気持ちこそ、「聞いた人の心を少しでも前向きにしたい」Empressの掲げるテーマと重なることだし、自分が何時も抱いている意志とも同じところ。「カタルシス」を聴き終えたとき、「今すぐには信じられなくてもいい。だけど、人を信じてみるのもありかな」とちょっとは思ってもらえたら…。そんな風に感じてもらえたらなという気持ちを、落ちてゆく主人公を題材に書きました。

「ラストシーン」

Yui:「ラストシーン」って、活動間もない頃と、最近久しぶりに披露したくらい、ライブでは滅多に演奏することのないレア曲です。イベントライブの場合、激しい曲に身を任せ、ガンガン騒げる曲を求めるお客さんたちが多いんですね。私たちも、今はイベントライブが活動の中心だから、自然と攻める曲たちを軸にセットリストを組む傾向が強ければ、実際に短い時間の中でお客さんたちと勝負をしてかなきゃいけないとなると、聴かせる歌よりも、みんなで楽しく盛り上がれる曲を中心に構成してしまいがちになります。だからこそ長い演奏時間のときにこそ、「ラストシーン」のような表情もしっかり組み込んでいきたいなと思っています。
マナ:「ラストシーン」はこれまでのEmpressにはなかった、思わずうっとり聞き惚れてしまう楽曲です。最初はピアノを入れてない形で披露していたのですが、今回のレコーディングにあたりピアノを加えたことで、曲の持つ雰囲気をより膨らませることが出来ました。歌詞も、Empressには珍しい失恋の思い出を描いたラブソングになりました。あの頃はまだ恋に幼すぎて出来なかった行動が、今なら出来るはず。でも、幼かったからこそ当時のことをピュアに振り返ることも出来ているのかなという気持ちも書いています。「one day」の歌詞にも繋がる想いですけど、そのときを後悔して欲しくないんですね。そういう気持ちも含めて、ここには書きました。

「ナイトメア」

みつき:「ナイトメア」で狙ったのは、純粋に「格好いいな」と思える楽曲。「悪夢」感を出そうと、クリーンなギターの音なども使いながら表現。同時に、ライブで生きる激しさも組み込みました。
Yui:「ナイトメア」に出てくるベースソロでは、歪ませた音にして演奏をしました。この曲、ライブだとめっちゃ盛り上がりを作り出すんです。だから、一度ライブに来てもらい、音源以上の迫力も感じて欲しいんです。
マナ:そうだね。「ナイトメア」をライブで披露すると、会場がすごく熱くなり、盛り上がり出すんですよ。みんな、ものすごい勢いで頭を振れば、わたしが煽るとみんなも熱く想いを返してくれます。Empressの場合、ギターソロのときはみつきの演奏を聴かせたいから煽ることはしないんですけど。「ナイトメア」のギターソロのときだけは、気にせずお客さんを煽り続けています。っていうか、イントロからアウトロまでずっと煽り続けているように、お客さんを休ませないぞというくらいの煽り曲にもライブではなっています。
みつき:歌詞は、わたしが書きました。タイトルにも示したように、気が狂いそうになるときに聴きたくなる怖い歌詞にしようと決めていました。そこから、サビ歌の最後に「kiss you」「love you」と記しながら、最後のブロックでは「kill you」という言葉にすれば、落ちサビに「身を切り裂いて」「狂わせる」と書いたように、自分なりに怖い表現を心がけています。歌詞はラブソングっぽくも聞こえるなど、あえて抽象的な表現にもしているように、そこは歌に触れた人なりに自由にとらえて欲しいなと思っています。

「渚」

みつき:「渚」も、1stシングルに収録していた楽曲の新録バージョンになります。歌詞へマナと出会ったときの気持ちを書いたように、2人がEmpress結成のために出会って間もない頃に作った曲。歌詞にわたしは、マナと出会ってからの想いを物語風に書いたんですけど。改めて今回歌詞を読み返したときに、「この気持ちって、いろんな人の出会いにも当てはまる歌だなぁ」とも感じました。とくにサビに綴った互いの運命を記した想いは、いろんな人の経験にも重なる気持ちだと思います。ライブではコーラスも入れてるんですけど、そのときは心を込め、お客さんたちにもこの気持ちが届くようにと歌っています。「渚」はライブの最後にかならず演奏。ライブで激しい曲が続いた最後に「渚」が流れると、みんなで一緒に手を振りながら、気持ちを一つに和む気持ちを持って楽しめる。そういう楽曲です。あと、今回新録したことで、イントロやアウトロへ新たなギターフレーズを加え、よりキャッチーさも強調しています。
Yui:もともとは、みつきがマナと出会ったときの想いを書いた歌だけど、みつきも言ってたように、いろんな人の気持ちに重なる歌だなとわたしも感じてて。わたしはこの関係を、Empressとお客さんたちという風に捉えながらライブでは演奏をしています。だから「渚」を演奏しているときは、フロアにいるお客さんたち一人一人の顔を見ながら、今日もこのステージに立てている喜びや幸せを噛みしめながら弾いています。「渚」もライブでは一度も欠かしたことがないように、ライブの最後にみんなで心一つになって終われる定番曲にもなっています。
マナ:「渚」は、普段から「前を向きたい気持ち」になったときなどによく聞いているように、わたしの心の支えとなる歌。ライブで歌うときも、「君に出会えたこと」という想いをお客さんたちに重ね合わせては、一人一人の顔を見ながら歌っていますし、みんなのおかげでステージに立てている喜びや感謝の想いも毎回伝えています。聞いてくださる方々も、自分の気持ちと重ねやすい歌ですし、歌うごとに一つ一つの言葉の重みや想いが深くなっていくように、とても大切な楽曲です。 
 
「今のEmpressに出来ることは全部詰め込んだ作品」(Yui)と語るように、その想いを収録した曲の一つ一つからしっかり感じ取ってもらいたい。


TEXT:長澤智典

★インフォメーション★

「カタルシス」
Empress
レーベル:ジリオンモードプロダクション
規格番号:ZMR-024
販売価格:定価 ¥2,273(税抜価格 ¥2,500)

ガールズバンド界に現れた期待の新星Empress。

2019年7月に初ライブを行い12月には会場限定シングルを発売した楽器歴1年のメンバーで結成されたスーパー初心者ガールズバンドEmpress。ハードロック、J-POPの影響を受け作られたEmpressの楽曲をもれなく収録した集大成ともいえるCDが完成。夢に向かって突き進む彼女達のハードでメロディアスな物語がここに誕生。

曲目
1.Dreaming of Reign
2.one day
3.カタルシス
4.ラストシーン
5.ナイトメア
6.渚                                           

Empress twitter
https://twitter.com/Empress_tw
ジリオンモードプロダクション Web
https://www.zillionmode.com/

記事提供元:


シェアしてアーティストの活動を応援しよう!

 ROCK LYRICをフォローする!

フォローすることでROCK LYRICの最新情報を受け取ることが出来ます。

   

  新着ニュース


  新着コメント