2014-05-27

Rhythmic Toy World、やっぱり音楽って無限大だなと感じました

 ミニアルバム三部作がついに完結! 圧倒的なパフォーマンスでライヴシーンでも話題を呼んでいるRhythmic Toy World が6月4日に3rdミニアルバム『XNADIZM』(クシナディズム)をリリースする。


──昨年11月にミニアルバム『オリンポスノフモトニテ』をリリースしましたが、その後ツアーで各地を回ってみて反響はいかがでしたか?

内田 確実にライヴに来てくれる人たちが増えているし、行ったことのない土地の方々からも来てくださいと言われることが増えました。

磯村 『オリンポスノフモトニテ』の曲はライヴでの反応がすごく良かったです。ツアー先でも、みんなで歌えたり、手を挙げてくれるお客さんがたくさんいて、やってる自分たちも楽しいライヴができました。

岸 前作同様、リリース後は僕らを初めて観に来てくれるお客さんが多く、毎ライヴ新鮮な気持ちで演奏することができました。

須藤 手に取った方からの反響はとても良いものでした。その前のツアーの時に回ったライヴハウスでも前回以上の盛り上がりになりました!

──そんな『オリンポスノフモトニテ』はバンドにとってどのような作品になったと思いますか?

内田 僕たちを未来へ進ませてくれた作品です。

──バンドとしての変化はありましたか?

須藤 以前よりさらにライヴが盛り上がれたり、ライヴの流れを意識して、セットリストを組んだりする試行錯誤はありました。

内田 髪の毛がさらに伸びました。

磯村 髭が伸びました。

岸 体重が減りました。

──(笑)。前作より約7カ月で今回リリースされる3枚目のミニアルバム『XNADIZM』ですが、構想はいつ頃からあったのでしょうか?

須藤 前作が発売してから1カ月くらいから、構想はありました。最初の段階でネタ的なものは40曲くらいあって、その中から選び抜きました。今までのアルバムとは少し趣向を変えて、いろいろなジャンルの要素を組み込んでそれを自分たちで昇華して、新たなリズミックの一面を見せようみたいな感じで取りかかりました!

──前作同様、出来上がってすぐに3月23日に先行試聴会を行ないましたがファンの方の反応はいかがでしたか?

内田 新曲をキラキラした顔で聴いてくれるファンのみんなを改めて愛しいなぁと思いました。

磯村 試聴会でのライヴで新曲も何曲かやったのですが、“…本当に聴くの初めてですか?(笑)”ってくらい盛り上がって驚きました。

岸 新曲を流してるだけなのに、お客さんが手を挙げてくれたり、歌ってくれたりしてくれて、めちゃめちゃ嬉しかったです。改めて新曲の良さを感じました。

須藤 先行試聴会は今回で2回目ですが、前回が好評でそれを受けての今回だったので、とても良かったです! お客さんも僕らも先行視聴会というものがどういう会かっていうのも分かってきましたし!(笑)

──「波紋シンドローム」はRhythmic Toy Worldらしい疾走感、エネルギーにあふれた楽曲ですね。

内田 頭に浮かんだ時から全貌はすでにありました。口ずさみたくなる病みつきフレーズが散りばめられた曲になりました。

須藤 ダンスビートの4つ打ちでみんなが暴れられるような曲にしようと思っていましたが、出来上がってみるとダンスの中にさらに激しさも混ざり、より暴れられるような楽曲になりました!

──さわやかなメロディーラインとギターが印象的な「s.m.p」は、ライヴでの光景が想像できるような曲でした。

内田 「s.m.p」に関してはセキュリティレベルMAXな裏ネタがありまして、それはまだ今は話せません。イメージとしてはステージで闘う女の子の背中を押せればいいなと思い書きました。

岸 ギターのフレーズとしては、(内田)直孝の歌詞を意識して、主人公が舞台でキラキラと輝く姿をディレイでイメージしました。

須藤 この楽曲は軽くキャッチーさを目指して作りました。個人的には夏の昼間のドライブで聴きたい感じのイメージで作りました!

──「十六夜クレーター」はキャッチーなメロディーはもちろんのこと、ウェットなヴォーカルも印象的でした。歌う時に意識したのはどういうところでしたか?

内田 ひと言で言うと妖艶な感じでしょうか。和風な感じも意識しました。

須藤 楽曲に関しては歌が乗りやすいようなラインにしました。

──「五月雨と共に」はギターのアルペジオが印象的でした。

内田 「五月雨と共に」は最初のイメージそのままです。

須藤 サビ以外は静かな感じで、サビは熱量を出そうという感じにしました。

──今までライヴで披露してきた即興ラップを楽曲にした「アンチスキルレシピ」は、今作に収録するために実際に楽曲にしてみてどうでしたか?

須藤 個人的に僕はこの曲が一番好きで、ベースラインも攻めました(笑)。僕は重い感じの音楽が好きなのでリズミックなりの重さを見せて、サビでは一転してメロディーで攻める感じになり、とてもハイブリットな曲になりました。

内田 「アンチスキルレシピ」は新たな風って感じです!

──ミディアムテンポな「それでも生きるのは」、ライヴアンセムになりそうな「エンナ」まで多彩な楽曲が詰め込まれていますね。

須藤 「それでも生きるのは」は最初の制作の段階からサビのメロが素晴らしかったので、全面的に歌を引き立たせる楽曲にしようと思い、見事にその通りになりました。「エンナ」はパンク要素を取り込んでリズミックらしいアレンジをし、ライヴでも盛り上がるチューンに仕上げました!

──メンバーそれぞれ、思い入れのある曲はありますか?

内田 「s.m.p」です。自分が作る音楽の可能性を追求するために必要不可欠な曲になりました。

磯村 「五月雨と共に」です。この曲は今作にどうしても入れたかったくらい好きです。レコーディング途中の段階を聴いて感動するくらい、メロディーと歌詞が印象的です。

岸 「アンチスキルレシピ」はメンバーそれぞれの個性が強く出ていて、各楽器がせめぎ合う感じがとても好きです。初めてレスポールタイプのギターをレコーディングで使ったということもあり、製作途中からわくわくしながら作っていたのを思い出します。

須藤 「アンチスキルレシピ」です。今まで以上にベースラインを攻めたので思い入れが強いです。

──本作で特に注目してほしいところなどあれば教えてください。

内田 前作の2枚に比べてより繊細な歌詞に注目してもらいたいです!

岸 「波紋シンドローム」のギターフレーズです。エロくて攻撃的なギターを聴いてください。

須藤 今回はメロディーを重視してそれに対して各パートがアレンジをしてきてるので、その絡みもぜひ聴いていただきたいです。

──制作を通して何か得られたことはありましたか? また、どのような一枚になったと思いますか?

内田 やっぱり音楽って無限大だなと感じました。暴れん坊な前二作を全て包み込むような、三部作を締め括るに相応しい一枚になったと思っています。

岸 ギターフレーズを自分で歌いながら作ると、いろんなメロディーが出てくることに気付き、そこからはすんなりとフレーズを作ることができました。

須藤 自分は毎回のレコーディングで自分のプレイの粗や癖などが分かるので、それに対しての対処法を発見できました!

──今作を引っ提げて『クシナディズムって読むんですけどツアー』を行ないますが、どのようなツアーにしたいですか?

内田 観に来てくれた人たちが音楽をもっと愛せるようなツアーにしたいです。

岸 やはり体重を増やすために、ご当地グルメをたくさん食べたいです。

須藤 来てくれたお客さん全員と楽しくブチ上がれるツアーにしたいです!

──楽しみにしています。最後に、メッセージがあればひと言お願いします。

岸 CD聴いたら、次はライヴで遊ぼうや!

須藤 ぜひ、今回のアルバムを聴いていただいて、一緒にライヴでブチ上がりましょう!

磯村 前二作の時にあえて収録から外した曲たちを、今作のために大事に作り上げました。いろいろな一面を見せることができると思います! たくさんの人に聴いてもらえたら嬉しいです。よろしくお願いします!

内田 三部作の完結、そしてそこから始まる新たな未来を体感してください!

取材:高良美咲

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