ボクがおうちに帰るまでがえんそくだと聞きました
講釈通りに「抗えぬ終わり」が運命なら
この旅は「最後のえんそく」になる
長過ぎる闇夜に 溶けてしまわぬように
この身に火を点して 瞬き合っていたのに

あぁ 輝くものはあの星すら やがては燃えて尽きると言う

ずっと探してきた「温かな居場所」など
この宇宙中 何処にも 最初から無かったのだろう

「おとうさん、おかあさん、クラスメイトの皆さん
ボクラの事は もう死んだものと思ってください。」

あぁ ボクラは消えていく流星 このまま 行き着く先は闇

ボクの葬式を上げる日には 良い子も皆集まって
こっそり見ているこのボクに 気付かずに泣いてくれるがよい

ただうなずいて離れ離れ 家路に着いた者はサラバ
青い鳥を愛でながら「アタリマエ」に死ぬがよい

「今各地で目撃されている、謎の少年を中心としたこの怪しい組織なんですが! それがね!
例の「遠足の途中行方不明になってとっくに亡くなったとされていた児童達」ではないか!
こういう証言があるんですね!」
「だからそれ何年前の話ですか!?生きてたらもうとっくにいい大人でしょうが!
それとも?幽霊が遠足の続きをしてるんですか!?バカバカしい!!」
「えー、私達の番組では引き続きこの噂の真相を追っていき―」

あぁ 夜空に落ちていく流星 このまま行き着く先が闇ならば

そのまま隠れて夜を待ち この町から出て行こう
目的地無く歩み続け 目的を「死ぬまで生きる」とす
ボクラがうちに帰るまでがえんそくだと言うのなら
そのまま帰らぬ人になる「ただいま」を捨てる

葬ってあの鳥も 全て 荷物なら置いてくよ サラバ
首を振った悪い子は 裏道ゆく人知れず
これは終わり無き旅路「最後のえんそく」になる

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