例えばね 世界の終わりを企む「悪の秘密結社の継続」だろうと
気が付いたら寝てて ふと目が覚めた一人ぼっちの夜には ただの寂しいおじさんに戻る

まだ深夜1時 そのマッドサイエンティストは書き物に疲れて 少しだけ古い夢を見ていた
窓の外の遠いビル明かり 真っ黒に塗り損ねていたそこが邪魔で あの日々を思い出す

「私、やっぱり君をひとりじめしたいって思っちゃったの」って 君は言った
あの日 二人だけが知ってた世界の果てから 魔法が解けて 閉め出された

それから時は過ぎ 君にどこか似ている「薄紅のツルバラ」が開き乱れ咲いた
そんな「新しい終末の絵」を今は描いているところ

おい 二人目の子供の話なんて聞いてないのに いつの間にそんな大きい子が!?
写真に写る君の後ろ その部屋には個性の無いベージュのソファーが置かれている
あの日々を思い出し 閉じる

この怪人ラボでボクは 毎晩ずっと この「生け贄」を壊す武器を作ってる
怪人 怪獣 新しい機械… いずれ皆殺しにして 全部救ってやるんだ
ボクの仲間だけじゃなく もう死んじまった大事な人も スレ違ったまま別れた人も
どんな奴だって救ってやる もちろん 君と あの日終わっちまった途切れた物語も

ホントはこのセカイはとっくに終わってるのに 難しいんだ
「色褪せた神の回る目」が まだ光り続けている だけど ボクは諦めないよ

目を開けて夢を見て 14才の惡童に戻って これでもう無敵
ノートを開き 次々と惡の怪人を作り ボクは総統閣下 指揮をとるのに日々忙しい

ふと気づいて目をやる あの日々を思い出す空
窓の外 朝焼けが 忌々しくまた 汚れた町を色付けてゆく

今 ボクラだけが知ってる世界の果てから 魔法をかけて
暗闇に咲くバラよ 君にどこか似ているあの娘の上に降って 刺さって 狂い咲いて
次の「終わりの絵」を共に描いて遊ぼう 闇色の筆で
ボクは世界の果てから君に毒を放った
反射しその頬を照らして 甘く香り誘う月を追いかけ いつか君の町にも行くよ

夜の霞に紛れ ボクの描いた 終わらない悪夢を見せに行くよ

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